<日本で大成功した中国人>世界で日本人を最も多く雇用する正真正銘の「日本式社長」

Record China    2016年12月20日(火) 11時52分

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華僑団体の優秀なリーダーは、往々にして事業を成功させるだけの熱意と求心力と行動力を持つ人物である。勿論、今日の日本における四大華僑団体の一つである日本中華総商会の厳浩会長もそうした人物の中の筆頭である。

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厳浩は会社では自分の中国というバックグラウンドを隠すことはないが、日本文化に対する教養とうんちくのため、多くの日本人従業員はボスが中国人だと分からない。ある時、アメリカ人の顧客が会社に電話してきて「中国人の厳さんはいるか」と聞いてきた時、新入社員がそんな人はいないと答えてしまったほどである。厳浩は、よく日本的な思考回路と書式に従って、日本人従業員のビジネス文章を直してあげている。大勢の従業員にとって、彼は正真正銘の「日本式社長」なのである。

厳浩自身が取り仕切った厚生労働省のプロジェクトは10年間続いた。2004年にプロジェクトが終了した時、厳浩は会社名をイーピーエス株式会社と変え、日本のCRO業界のリーディングカンパニーとなった。この厚生労働省のプロジェクトによって書かれた学術論文は世界的な権威を持つ医学雑誌『ランセット(Lancet)』に掲載され、世界的に注目された。

その後、イーピーエスは急速に発展した。2001年7月にはJASDAQに上場、CRO企業として日本で初めて株式上場を果たした。2004年には東証二部に上場、2006年には東証一部に上場を果たした。現在、EPSグループは5000名の従業員数を誇るグローバル企業となった。傘下には、日本、中国、アメリカ、韓国、シンガポール、フィリピンなどの国々に40数社の子会社があり、医薬品分野でファンド投資、新薬研究開発、臨床試験管理、データ管理、人材派遣、ITソフト開発、教育研修事業などの業務範囲をカバーしている。厳浩はEPSグループの経営理念を「顧客志向、ビジネス志向、人間志向」としている。彼は、企業は正しい手段で顧客にサービスを提供し、付加価値を創造し、合理的な利益を獲得し、最終的に納税して社会に還元しなければならないと考えている。このような良性の循環を実現する企業活動の中で、最も大切なのは人を選び、人を使い、人を育てることだという。「企業経営で幹部をうまく使い、従業員をうまく管理し、人の柱を育てることにポイントを置くのが、日本型企業文化の特徴だ」。

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