日本の「がん探知犬」育成に華人が貢献―李爽 株式会社ドッグラボ専務/一般社団法人医親会理事

日本華僑報    2020年1月16日(木) 16時0分

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犬の嗅覚は人間の100万倍以上と言われ、探索救助犬、麻薬探知犬、盲導犬などとして人々の生活をサポートしている。今日では医学界にも活躍の場を広げ、多くの「がん探知犬」が誕生している。

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二つ目の理由として、私の父と妻ががんになったことが挙げられます。ですから、私はがんの早期発見の重要性を身に染みて分かっています。早期発見と早期治療によって、患者の苦痛を取り除き家族の負担を軽減することができます。私の経験からもそうですし、社会全体の認識もそうではないでしょうか。健康保険料が上がり続けているのはなぜなのか。それは、医療費が増え続けているからです。がんの早期発見によって、多くの社会的資源を節約することができます。

私は実業家として、また企業経営者として、この分野に投資すべきであると考えました。私が重視しているのは経済的利益ではなく社会的利益です。

▼将来はAIチップで、がんのスクリーニングが可能

――「がん探知犬」の今後の展望について聞かせていただけますか。

李爽:もちろんです。私は一中国人として、「がん探知犬」育成事業に参画し、日本の先進医療に携わる方々に受け入れていただき、ともに働けることをとても光栄に思います。この事業は国籍を超えて人類社会全体に幸福をもたらします。


「がん探知犬」育成事業への投資は、最初の一歩に過ぎません。今後我々は、「がん探知犬」が特定した様々ながん臭を利用して、センサーを研究開発したいと思っています。将来はAIチップでがんのスクリーニングが可能になるでしょう。

<取材後記>

健康大国、高齢大国を探求する日中両国にあって、「がん探知犬」の存在は大きな可能性を示している。この事業によって、我々の健康寿命が延び、安心と幸福感が増すことに期待したい。「がん探知犬」育成事業に身を投じる佐藤先生と李爽先生に感謝を捧げたい。(提供/人民日報海外版日本月刊)

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