ネットショップで人気の「有機化粧品」は違法な宣伝、だが消費者はお構いなし―中国

Record China    2014年9月22日(月) 15時4分

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19日、中国で販売されている「有機(オーガニック)」とうたった化粧品はいずれも違法な宣伝ということになる。

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2014年9月19日、中国で「有機製品認証管理弁法」が4月1日から施行されて半年近くになるが、最新のリストに「化粧品」はまだ盛り込まれていない。つまり、市場で販売されている「有機(オーガニック)」とうたった化粧品はいずれも違法な宣伝ということになる。中国の関係部門も「有機化粧品」という表現を認めていない。しかし、今でも「有機化粧品」を生産、販売している化粧品会社があるとの報道が流れ、同商品に対する注目が高まっている。羊城晩報が伝えた。

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■「有機」から「純天然」に変更

化粧品業界のオブザーバーである張俊輝(ジャン・ジュンフイ)さんは、「中国の消費者は『有機』という概念をあまりよく理解していない。一般市民にとって、『有機』とは国家基準というよりも、『天然』とか『エコロジー』という感覚。今年4月に前出法が施行され、それまで『有機』とうたっていた多くの商品が、『純天然』、『無添加』、『純植物』などに変えられた。消費者に与える感覚はほとんど変わらず、販売への影響もほとんどない」と述べ、化粧品に「有機」と名を打てなくても、関連企業のダメージはほとんどないとの見方を示している。

■海外の「有機化粧品」が人気に

ネットショップ大手・淘宝網で18日、「有機化粧品」と検索すると、2000件以上の商品がヒットした。ただ、その多くは化粧品ではなかった。また、上位にヒットした有名化粧品は、いずれも「有機」と宣伝されているものの、ショップ側は「商品説明をまだ変えていないだけ。実際の商品に『有機』とは書かれていない」と説明した。まとめてみると、今なおネット上で「有機化粧品」とうたわれている多くの商品が、妊婦や赤ちゃんを対象にしていることが分かった。また、その多くが高値であるにもかかわらず、人気となっていた。

特筆すべきは、中国では「有機化粧品」とうたって販売することはできなくなっているのを背景に、海外の「有機化粧品」が中国で人気となり、代理購入や海外サイトからの取り寄せなどの利用が増加していることだ。ネット上で販売されている海外の「有機化粧品」の多くには、「有機認証マーク」が表示されている。しかし、海外には有機認証機構が存在するものの、統一された審査機構はまだなく、英国米国などの審査機構が独自に審査を行っている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/TF)



   

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