人民網日本語版 2021年11月26日(金) 11時50分
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冬になると、目覚めが悪く、仕事に行ってもやる気が出ないというのは、だらけているわけではなく、季節性感情障害の可能性もある。
冬を迎え、また朝に布団から出たくなくなる季節が到来した。ただ、冬になると、目覚めが悪く、仕事に行ってもやる気が出ないというのは、だらけているわけではなく、季節性感情障害(SAD)の可能性もある。成都商報が伝えた。
■目覚めが悪くやる気が出ない、病院に行って初めてSADと知るケースも
冬に入り、20過ぎのホワイトカラー・暁麗さんは仕事がはかどらなくなってしまっている。毎朝、目覚めが悪く、会社に着いてからも全くやる気が出ず、任された業務報告書の作成も進まない。そして、正午になると、少しずつ気分が良くなってきて、仕事に手がつくようになるという。
ここ4~5年、暁麗さんは毎年冬になると同じような状況になっていたが、今年は特に症状が深刻で、コンディションの悪さから仕事にまで影響が出ているという。
数日前、暁麗さんは成都市第四人民病院九江院区で、陳佳佳医師の診察を受け、軽度のSADと診断された。
SADというのは、特定の季節(特に冬)と関係があり、気分が落ち込みがちになるのが特徴の感情障害で、毎年同じ季節によって症状が出る周期性がある。
陳医師は暁麗さんに、「軽度であるため、運動や食事などを通して調整することが可能で、薬は必要とない」と告げた。
■冬になるとうつ状態になる高齢男性、重度のSADは服薬が必要
SADにも軽度と重度があり、重度の患者は薬による治療が必要となる。すぐに適切な治療を受けなければ、うつ状態になる可能性もある。
60過ぎの男性・陳さんはその典型的なケース。陳さんはもともと双極性障害を患っていた。双極性障害というのはハイテンションで活動的になる躁状態と憂うつで無気力なうつ状態とを反復する精神疾患。そして、冬になると、「うつ状態」になってしまうという。
陳さんの妻は、「食事の量が大幅に減って、どこも行かずに家にこもっている。他の人だけでなく、私ともしゃべらなくなる。このような状態が少なくとも20~30年続いている」と話す。
陳医師は陳さんの病状に合わせて、抗不安薬を処方した。「双極性障害の患者は、季節の変化に特に敏感で、治療に時間がかかる。一生治らないというわけではないが、長期間薬を服用しなければならない。すぐに適切な治療を受けなければ、陳さんの状況はどんどん悪くなり、極端な考えに至る可能性もある」という。
■対策:運動、栄養バランス、日光浴
陳医師によると、「SADは北欧でよく見られるものの、四川省成都市でも患者が多い」という。
そして「日照時間が短くなり、寒気が襲来して、屋外で活動する時間が少なくなるという3つの要素が重なると、SADが誘発されやすくなるため、そのような現象も決して不思議なことではない」とする。
暁麗さんのような軽度の患者の場合、陳医師は、▽運動を増やし、特にうっすらと汗をかく程度の有酸素運動、屋外活動をする▽栄養バランスの良い食事をし、冬は幸福感が得られるエンドルフィンという神経伝達物質分泌を促す甘いものを増やす▽なるべく光に当たる―――という3つの対策を勧めている。光に当たるというのは、日光のほか室内の照明も有効だという。光に当たると、セロトニンという神経伝達物質が分泌され、気分が良くなるからだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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