批判の声絶えぬ中、日本が再びイルカ漁を開始―独メディア

Record China    2021年9月2日(木) 14時20分

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ドイツメディアのドイチェ・ヴェレは1日、「批判の声絶えぬ中、日本が再びイルカ漁を開始」との記事を掲載した。

ドイツメディアのドイチェ・ヴェレは1日、「批判の声絶えぬ中、日本が再びイルカ漁を開始」との記事を掲載。和歌山県太地町で同日からイルカや小型のクジラ類の追い込み漁が解禁されたことを伝えた。

記事は、「実は多くの日本人はクジラやイルカの肉を食べない。イルカの肉は水銀と有機塩素化合物に汚染されている。ただ、太地町の住民にとってイルカ漁はなくてはならない生活の一部である」と紹介した。

その上で、「イルカ漁は、漁師が水中で金属棒をたたいて方向感覚をまひさせて追い込む。捕獲したイルカは傷の無い美しい個体などを選別して国内外の水族館などに提供し、残りは殺処分される。日本は近年、フェロー諸島にならった脊髄を切断する方法で短時間での殺処分を行っており、漁師らは残酷だという非難は事実と異なるとしている」とする一方、「批判する人々は、体が大きく、もがき苦しむイルカの脊髄を正確に特定して一度で切断することは困難と指摘している」とも伝えた。

動物保護団体「Pro Wildlife」は、「近年、日本のイルカやクジラ漁の漁獲量は大きく減少している。漁への継続的な批判が影響を与えた。太地町は幼いイルカも捕獲して世界中に販売しているため、まだ採算が取れている」と述べたという。

記事は、「イルカや小型クジラ漁は今後さらに減少するかもしれないが、ペルーやナイジェリア、インドなどでは状況は異なる。動物保護活動家らは、こうした国々の沿岸でより多くのイルカが捕獲されていると指摘している」と伝えた。(翻訳・編集/北田

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