「外見経済」にお金を使っているのはどんな人か―中国メディア

人民網日本語版    2021年4月2日(金) 6時50分

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外見にお金をかけたい若者はますます増え、女性に限ることもなくなった。写真は中国の若者。

最近、自分の外見のために喜んでお金を使う人がますます増えており、顔だけではなく、ボディーメイクをする人もいる。外見にお金をかけたい若者もますます増え、女性に限ることもなくなった。中国新聞網が伝えた。

現在、どのような美容医療メニューが人気か。どのような人が美容医療にお金を使いたいのか。美容医療の消費の動機は何だろうか。

■男性は生え際としわ取りに注目

王さんは医学院で正規の教育を受けた女性で、北京の美容医療機関で働いて3年あまりになる。そこでは主に顔面を整える各種注射、ボディーメイク、レーザーなどのメニューを提供する。王さんは、「うちは俳優の顧客が多く、自分の外見に対して高い要求がある企業の上層部もいる。また、中には友人に勧められて来たという若い男女もいて、顔とボディーをどうするかそれぞれプランを立てている」と話した。

美容の世界に踏み出す男性もどんどん増えている。男性消費者はすでに「外見経済」の重要な支え手となっている。「2020年中国美容医療業界白書」によると、男性の美容医療消費者の占める割合と消費能力は上昇傾向にあり、20年の平均客単価はすでに女性の何倍にも達したという。

また、こうした男性が求める美容医療サービスは、日々後退する生え際とますますあらわになる頭頂部の対策だけではなく、しわ取りや非侵襲の美容機器による顔のアンチエイジングもある。現在のような「顔面重視」の時代には、ますます多くの男性が肌のたるみを改善したり、ハリを取り戻したり、フェイスラインをすっきりさせたりして、自分をより若々しく元気に見せたいと考えるようになった。

■ボディーメイクが急成長

これまで美容医療といえば、真っ先に連想するのは美容整形だった。しかし今では理想の体に近づけるボディーメイクも同業界の急成長分野の1つになった。太ってはいないが、二の腕のたるみや太ももの内側の贅肉、お尻のたるみなど、体の一部が気になるという人がいる。手術または手術以外の方法によるボディーメイクメニューによって部分的なダイエットが可能になり、美を愛する人々に自分の体を「精密に作り上げる」ことのできる可能性を提供した。

デロイトトウシュトーマツが最近発表した報告書「中国ボディーメイク市場業界発展白書2021」の中の次のようなデータの変化が注目を集めた。18年から20年にかけて、中国の消費者が体のために支出した金額が美容医療の各種メニューの総支出額に占める割合が年々上昇しており、18年は28%だったのが20年は46%に上昇し、ボディーへの投資意欲が急速に拡大している。

■アンチエイジング消費をもたらす「年を取るのが怖い」という不安

ボディー対策は盛んだが、それでもやはりより多くの人が顔面にお金を使っている。北京に住む李さん(女性)はそんな1人だ。今年1月から毎月1回美容医療クリニックに行き、光によるアンチエイジング対策のフォトリジュビネーションの施術を受けている。李さんはなぜここにお金をかけるかについて、「年を取ったから。肌の問題の中にはスキンケア化粧品で解決できないものもある」と答えた。

陳さん(女性)は美容医療サービスを受ける理由として、年齢を重ねるにつれて「年を取るのが怖い」と不安に思うようになったことを挙げた。今年34歳になる陳さんは、「自分は心の安定のために美容医療サービスを利用している。まだ老化を心静かに受け入れることはできないし、ほうれい線が深くなって顔全体がだんだんたるんでくるのを黙って見てはいられない」と話した。

老化のペースを遅らせたいというのが美容医療消費の大きな動機の1つだ。前出の王さんも、「20歳から30歳の美容医療消費者は、主に自分の持って生まれたもので肌質やフェイスラインの調整を行い、よりよい見た目を追求するためというのが一般的だ。30歳から60歳頃になると、肌の問題を解決した上で、次は異なる程度のアンチエイジングを施術のテーマにする」と話した。

美容医療消費のもう1つの大きな動機は、他の人から効果があると勧められたから、というものだ。一見、流行を追いかけているだけのようにみえるが、実は別の方向から美容医療に対する人々のオープンな感情を映し出してもいる。

データでは、19年の中国美容医療メニューの浸透率は3.6%で、米国、日本、韓国などと比べると目立って低い。市場では、美容医療の中国における成長の可能性は極めて大きいという見方が一般的だ。王さんも、「より幅広い層が理性的な美容医療を理解し評価するようになるにつれ、美容医療業界はますます発展し、『外見経済』の可能性もますます広がるだろう」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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