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小学6年生の「がん研究」に不正疑惑、科学技術コンテストの組織委員会が全面調査―中国メディア

配信日時:2020年7月16日(木) 10時10分
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15日、澎湃新聞は「全国青少年科技創新大賽」の表彰作品に不正の疑いがあるという報道について、大会組織委員会の専門チームによる全面的な調査に当たっていると伝えた。

2020年7月15日、中国メディアの澎湃新聞は、全国の高校生以下の青少年が科学技術研究の成果を発表する大会「全国青少年科技創新大賽」の表彰作品に不正の疑いがあるという報道を受けて、同大会組織委員会が専門チームを発足させ、これまでの表彰作品について全面的な調査に当たっていると伝えた。

「全国青少年科技創新大賽」は、教育部や科学技術部などの行政部門や、中国科学技術協会などの非営利団体などで組織された大会組織委員会により、毎年実施されている全国規模の青少年向けのコンテストで、前身となった1979年の「青少年科学作品展覧会」から約40年続いている。表彰は一等賞から三等賞まであり、表彰作品に不正疑惑が報道されたのは2018年8月下旬に重慶市で行われた第33回の一等賞の1作品と、2019年7月下旬にマカオ(澳門)で行われた第34回の三等賞の1作品だ。

記事によると、第33回で一等賞とされた「ジヒドロミリセチンによる肝臓の脂肪代謝および細胞外マトリックスに及ぼす作用の研究」は、陸軍軍医大学の修士論文の内容と類似しているという。この作品の研究者は重慶市の高校2年生の名義になっているが、重慶市科学技術協会に取材したところ、「この高校生の研究は陸軍軍医大学の修士論文とは違う角度から行っている」との回答があったという。また、第34回で三等賞とされた「タンパク質コード遺伝子『C10orf67』が結腸がんに与える効能と機構の研究」は、雲南省昆明市の小学6年生が研究者として発表されているが、多くの専門家から「小学生にできる研究内容ではない」などの指摘があり、調査を行った結果、この小学生が「中国科学院昆明動物研究所」に在籍するある研究員の子どもであることが判明したという。

同大会組織委員会は「全国青少年科技創新大賽の表彰作品についての報道内容を重要視し、専門チームを作って調査に当たっている。各省市の関係各所が行う全面的な調査を監督し、規則違反の問題を発見した場合は厳粛に処分を実行する。監視体制を強化し、青少年が健全な科学技術活動に参与するための規範をつくるよう継続する」と述べたという。(翻訳・編集/原邦之)

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