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中国、65本の数学論文に不正の疑い=盗用、偽造、ゴーストライターも―中国メディア

配信日時:2020年7月7日(火) 13時20分
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30日、中国新聞週刊は、中国で数学系学術論文に大量の偽造疑惑が持ち上がっていると報じた。撮影:bongkarn thanyakij

2020年6月30日、中国新聞週刊は、中国で数学系学術論文に大量の偽造疑惑が持ち上がっていると報じた。

記事は、ドイツの科学系ニュースサイトFor BetterScienceが6月15日に「中国の数学分野で大量の論文偽造疑惑がある」と報じたことを紹介。報道によれば偽造論文は65本に及び、吉林大学、湖南大学、ハルピン工程大学など国の科学技術プロジェクトを担っている大学をはじめとする中国の高等教育機関44カ所に所属する77人の著者が関わっていると伝えた。

そして、「近年、中国国内では多くの学術分野で論文の偽造が発覚しているが、数学研究は同業者からのチェックを受けやすいため、偽造の可能性が低い学問と見なされてきた」とした上で、今回の疑惑では大規模な繰り返しの盗用、レビューの偽造、ゴーストライター(代筆)などの問題が取り沙汰されており、すでに21本の論文が撤回されたとしたほか、撤回された論文の著者には大学の幹部クラスの人物も含まれていると紹介した。

記事によると、この状況についてハーバード大学の終身教授である香港出身の米国人数学者・丘成桐(シン=トゥン・ヤウ)氏は「数学業界はクリーンだと言う人がいるが、不正はこれまでも国内外を問わず存在してきた。段落の丸写しといった稚拙なものもあれば、他人の考えを自分の文章に放り込むといった高レベルなものもあるが、専門家は一目見ればすぐに盗用だと分かる」と語るとともに、外国人著者を偽装するケースが多いことについて「なぜそうするのかよく分からないが、唯一思いつくのは、一部の大学が論文作者に海外との関係を持つよう奨励していることがあるのかもしれない」と述べたという。

丘氏はこれまでにも再三にわたり「学術上の不正は中国学術界の進歩を大きく阻害する。数学界の道徳が乱れていれば、学問をしっかり探究することは難しい。科学界は不正を大目に見るべきではない」との見解を公に発表してきたという。(翻訳・編集/川尻

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