2020年6月8日、中国外交部の華春瑩（ホア・チュンイン）報道官は、同部の記者会見で「中国が米国のワクチン開発を邪魔しているという証拠があるなら、恥ずかしがらずに出しなさい」と発言した。

同報道官は8日の記者会見で、米国の共和党上院議員が「わが国は、中国が西側国家の新型コロナウイルスワクチン開発を破綻させる、あるいは遅らせることを企図しているという証拠を持っている」と発言したことに対するコメントを記者から求められた。

これに対し同報道官は「この議員には、中国がワクチン開発の破綻を試みている証拠があると発言した以上、恥ずかしがらずに証拠を出していただきたい」と発言。「米国による中国への各種捏造（ねつぞう）、誹謗（ひぼう）があまりにも多すぎる。米国内には他国をはばかりもなくおとしめるような人間に対し、何の法的な規制もないのだろうかと思う」と述べた。

同報道官はその上で、新型ウイルスワクチン開発は米中両国間の争いではなく、人類とウイルスとの戦いであるとし「どの国が先にワクチンを開発、使用しようとも、人類が新型ウイルスにあらがううえでの貢献になる」とコメント。米国に対し「わが国同様、ワクチンの開発に真っ先に成功したら世界にシェアするということを、世界に対しできるだけ速やかに約束してもらいたい」と求めた。