ホワイトハウスで開かれた記者会見

　現地時間13日午後、米国のトランプ大統領は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国家非常事態を宣言しました。米連邦政府は各州向けに500億ドルの支援金を投入することを明らかにし、各州に緊急対策センターを速やかに設置するよう求めました。

　トランプ大統領によりますと、公的検査機関の参加の下、全米では来週までに140万人分、今月末までに約500万人分の新型コロナウイルスの検査を終える予定です。また、各州では車に乗ったままで感染検査を受けられる「ドライブスルー方式」の施設もいち早く設置されます。

　トランプ大統領はアレックス・アザー厚生長官により多くの権限を与えるとし、それにより、アザー長官は関連法律の制約を受けずに、各州の病院と医師にフレキシブルな保障を最大限に提供することが可能になります。

　ペロシ―下院議長は13日、新型コロナウイルスに関する一連の経済対策をめぐり、トランプ政権と合意に至り、同日中にも法案を可決することを発表しました。具体的には新型コロナウイルスの検査無料化、感染者や隔離対象者に有給病気休暇の適用、低所得層への食品支援の増加、連邦補助金の予算拡大などが含まれています。

　米ジョンズ・ホプキンズ大学によりますと、米東部標準時12日夜10時時点、米国では新型コロナウイルスの感染者は1663人に達し、40人が死亡しました。（提供/CRI）