武漢で発生の新型肺炎をめぐる5つのデマ―中国メディア

Record China    2020年1月19日(日) 18時50分

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18日、中国メディアの観察者網は、武漢市で発生した新型肺炎をめぐって中国国内でさまざまなデマが流れていると注意を促す記事を掲載した。写真は武漢の海産物卸売市場。

2020年1月18日、中国メディアの観察者網は、中国湖北省武漢市で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎が相次いでいる問題で、中国国内でさまざまなデマが流れていると注意を促す記事を掲載した。

記事は、中国疾病予防コントロールセンターが武漢で発生した新型肺炎をめぐって流れているうわさについて真相を説明したと紹介。代表的な5つのデマについて解説した。

1つ目のデマは「武漢で発生した神秘的な病気は新型の重症急性呼吸器症候群(SARS)だと実証された」というもの。しかし、疾病予防コントロールセンターは、武漢で発生した肺炎の病原体は新型のコロナウイルスであって、SARSではないと否定した。

2つ目のデマは「武漢の新型ウイルスとSARSは類似度が73%である、武漢の新型コロナウイルスとSARSウイルスの遺伝子配列の類似度は80%である、武漢の肺炎とSRASの肺炎の類似度は90%である」など。疾病予防コントロールセンターは、ウイルスの遺伝子の類似性は病原性の類似度と同じではなく、今回発見された新型コロナウイルスは中東呼吸器症候群(MERS)やSARSと同じくコロナウイルスに属してはいるものの、遺伝子の分岐分析によると異なる下位群であって、SARSでもMERSでもなく、遺伝子配列の違いは比較的大きいと説明した。

3つ目のデマは「私の病院にもいくつもの病例があって隔離されている。恐ろしい。8割はSARSらしい」というもの。疾病予防コントロールセンターは、コロナウイルスは自然界でよくみられるもので、多くの種類があり、もたらす危害にも大きな差があると説明。武漢の肺炎は新型のコロナウイルスであってSARSではないと否定した。また、感染者の隔離は法に基づく措置で、病人に対しても公衆に対しても責任ある態度であり、1月18日時点で病例は45例であると指摘した。

4つ目のデマは「SARSは消えていなかった。コウモリの中にずっと潜んでいた」というもの。疾病予防コントロールセンターは、02年から03年にかけてSARSが流行したものの、この十数年中国ではSARSは報告されておらず、今のところコウモリの体内からSARSのヒトコロナウイルスが発見されたという事実もないと否定した。

5つ目のデマは「武漢の肺炎のウイルスは長い歴史を持つSARSのコロナウイルス」というもの。疾病予防コントロールセンターは、ネット上でSARSと同じコロナウイルスだとのうわさが流れているものの、武漢の肺炎は新型のコロナウイルスによるものであって、SARSウイルスではないと否定。現在までの調査によると、人から人へ感染する能力と病原性はSARSより弱いことを示していると説明した。(翻訳・編集/山中)

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