米海軍艦隊が台湾海峡を通過=中国は不快感を表明、ただし「表現ひかえめ」

配信日時:2019年4月30日(火) 10時30分
米海軍艦隊が台湾海峡を通過=中国は不快感を表明も「表現ひかえめ」
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中国外務省の耿爽報道官は定例記者会見で、米海軍艦隊が台湾海峡を通過したことに不快感を表明したが表現は控えめだった。米国をことさらに刺激しないよう考慮した可能性がある。
中国外交部(中国外務省)の耿爽(グン・シュアン)報道官は29日の定例記者会見で、米海軍艦隊が28日に台湾海峡を通過したことについて、「台湾問題は中米(米中)関係の中でも最も重要で最もデリケートな問題」などと、不快感を表明した。外交部が同日付で発表した。ただし、表現は控えめだった。米国をことさらに刺激しないよう考慮した可能性がある。

耿報道官は同件についてまず、「中国は米国軍艦の台湾海峡航行について、強い関心を持ち、全行程を完全に掌握している。すでに米国側に関心を表明した」と表明。

さらに「台湾問題は中米関係で最もデリケートな問題だ。われわれは、米国が一つの中国の原則と、中米による三つのコミュニケの定めを順守し、慎重かつ適切に台湾関連問題を処理し、中米関係と台湾海峡の平和と安定に、消極的な影響をもたらさないよう督促する」と述べた。

中国は、外交において容認しがたい事態が生じると「強烈な不満」「(相手を)叱責」など、日本人が思い浮かべる“外交辞令”からすれば、相当に激越な表現で不快感を表明することが珍しくない。しかし、同日の記者会見では、「強い関心」といった、相当に控えめな表現にとどめた。

中国は米国と経済貿易についての協議を進めている。結果を出すのは当初予定よりも大幅に遅れ、5月末ごろにもつれ込むとされている。合意が成立するか決裂するかで、中国経済の今後にとって大きな影響が予想される。そのため中国は現在、米国をいたずらに刺激することを自重しているとの見方がある。

なお、耿報道官が触れた「三つのコミュニケ」とは米中が関係正常化を進める内容を盛り込んだ1972年のコミュニケ(上海コミュニケ)、米中の外交関係樹立を宣言した79年のコミュニケ、米国の対台湾武器売却を減少していき最終的には終了させる内容を盛り込んだ82年のコミュニケ(第二次上海コミュニケ)を指す。

中国はしばしば、米国が「一つの中国(中国の唯一の正統政府は中華人民共和国政府)」と、「台湾は中国の一部」を認めた証拠として、同コミュニケに言及する。

しかし、コミュニケには英語版正本と中国版正本があり内容が微妙に違う部分がある。例えば79年のコミュニケの中国語版は「米国政府は中国の立場を承認する。すなわち、一つの中国しかなく、台湾は中国の一部分である」としているが、同英語版の該当箇所は「米国政府は一つの中国しかなく、台湾は中国の一部であるという中国の立場を知る」と解釈できる表現で書かれている。(翻訳・編集/如月隼人
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