<コラム>ニュース中国語事始め=「チョー危なかった」話…中国で用いられる単位について

如月隼人    2019年1月25日(金) 23時40分

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私がまだ駆け出しも駆け出しの時ですが、<1兆瓦 yi1 zhao4wa3>といった中国語に出くわしました。「1ワットの1兆倍」かなと思ったのですが、なんかいやな予感がした。そこで、辞書を引いてみた。いや、驚きました。無知とは恐ろしいものです。資料写真。

記事を書く上で、もちろんミスは許されないことです。ミスの中でも、特に「悪質」とされるのが、固有名詞と数字の間違いです。ところが、中国語の数字を扱っていると、言葉の知識がなく、なまじ漢字の知識があるばかりに「チョー危ない」勘違いをしてしまう場合があるのです。

まず、度量衡の単位ですが中国語でも基本的にメートル法を採用しています。ただ、中国語の場合、漢字で表記されることが違います。日本でもメートルを「米」と書きますが、どちらかと言えば、こういった漢字表記は例外になってしまいました。

メートル法などで使われる単位を簡単に列記しましょう。長さとしては、<米 mi3>(メートル)、<公里 gong1li3>(キロメートル)、<厘米 li2mi3>(センチメートル)、<毫米 hao2mi3>(ミリメートル)などがあります。

面積としては<平方米 ping2fang1mi3>(平方メートル)、<平方厘米>(平方センチメートル)があります。「平方キロメートル」は<平方千米 ping2fang1 qian1mi3>です。それ以外にも、耕作地などで使われる<畝 mu3>もあります。<畝>は古くから使われてきた面積の単位で、<1畝>の広さは時代によって異なります。中華人民共和国になってから、<1畝>=「6.6666+2/3アール」と定められました。実際には<1畝>=「1/15ヘクタール」とした方が、楽に計算できます。

なお、<100畝>=<1頃 yi1 qing3>の式で定義される<頃>という面積の単位もあるのですが、あまり使われません。一方で、<公頃 gong1qing3>(ヘクタール)はよく使われます。逆に、中国独自の<畝>がよく使われる一方で、<公畝 gong1mu3>(アール)はさほど使われません。

体積/容積としては<立方米 li4fang1mi3>(立方メートル)、<公升 gong1sheng1>(リットル)などがあります。<公升>は<升>と省略されることがよくあります。

質量(重量)の単位としてまず知っておくべきは<克 ke4>(グラム)、<公斤 gong1jin1>(キログラム)、<噸 dun1>(トン)などでしょうか。それから、日常生活では<市斤 shi4jin1>がよく使われます。<1市斤>=「500グラム」で、記事の中に<斤>という単位が使われていたら、この<市斤>の省略形です。<1市斤>の10分の1は<1市両 yi shi41liang3>です。<市両>は<両>と略されるのが一般的です。

<市斤>や<市両>は、野菜や肉などの量り売りでよく使われます。それから、飲食店の主食も<両>単位で量を具体的に指定して注文する場合が多くあります。米飯の<2両 er4liang3>は普通盛りかそれよりやや多いぐらい、<3両 san1 liang3>ともなれば、完全に「大盛り」です。

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