嫦娥4号の打ち上げに成功=「月の裏側」への軟着陸を目指す

Record China    2018年12月8日(土) 18時30分

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中国は8日午前2時23分(日本時間同日午前3時33分)、月探査船「嫦娥4号」の打ち上げに成功した。嫦娥4号は地球から見て月の裏側に軟着陸する予定だ。

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中国は8日午前2時23分(日本時間同日午前3時33分)、月探査船「嫦娥4号」の打ち上げに成功した。嫦娥4号は地球から見て月の裏側に軟着陸する予定だ。打ち上げ場所は四川省にある西昌衛星発射センター。使われたロケットは長征3号乙(長征3B)だった。

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中国は月探査の嫦娥計画を進めている。嫦娥1号は2007年10月に打ち上げられ月周回軌道への投入に成功した。嫦娥2号は2010年に打ち上げられ、やはり月を周回しながらの観測を行った後、軌道を変更して2011年に小惑星4179に接近して観測を行った。嫦娥2号は小惑星の観測した中国として初の観測機になった。

嫦娥3号は2013年に打ち上げられ、月面への軟着陸に成功した。月面装甲車(ローバー)も搭載し月面を移動しながらの観測にも成功したが、約4日で故障により移動ができなくなった。ただしその後も、地球への信号は送り続けているという。

嫦娥4号も3号と同様に月面に軟着陸するが、新華社は8日、4号は3号と比べて大きな違いがあると紹介する記事を発表した。例えば嫦娥4号は地球から見て月の裏側に着陸することだ。月全体が地球上で発信される電波を遮蔽するため、「非常にクリーンな環境」での観測が期待できるという。

なお、嫦娥4号は月面到達後、位置の関係で地球と直接に無線で無線で通信できなくなる。そのため、中国は5月、中継器の「鵲橋(チュエチァオ)」を打ち上げ、予定していた地球・月ラグランジュポイント2への投入に成功している。地球・月ラグランジュポイント2とは、地球や月からの重力と遠心力がつりあうために、地球や月面から見て固定された位置に小物体が安定して存在できるラグランジュ点のひとつ。(翻訳・編集/如月隼人

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