中国の「スパイ・バード」開発に進展か=レーダーで鳥との区別ができない無人偵察ロボット

Record China    2018年6月27日(水) 11時40分

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香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は24日、中国が開発中の偵察用「スパイ・バード」で大きな進展があったと報じた。同報道を受け、環球時報など中国メディアや聯合新聞網など台湾メディアが同日から26日ごろまで、次々に関連記事を発表した。

香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は24日、中国が開発中の偵察用「スパイ・バード」で大きな進展があったと報じた。同報道を受け、環球時報など中国メディアや聯合新聞網など台湾メディアが同日から26日ごろまで、次々に関連記事を発表した。

同偵察ロボットは「信鴿(シンガー=伝書ハト)」のコードネームがつけられているという。開発に取り組んでいるのは西北工業大学のチームで、重さは200グラム、翼のさしわたしは50センチメートル、最大飛行時速は40キロメートル、航続時間は30分。高性能カメラと震動の影響を抑制するソフトウェアが採用されており、高精度の映像を撮影することが可能。飛行経路などは衛星測位システムで制御する。

環球時報によると、「信鴿」は2011年9月、中航工業杯・国際無人飛行機器イノベーション大賞で優秀創意賞を受賞している。

「信鴿」は通常のドローンのようにプロペラを使うのではなく、鳥と同様に翼を羽ばたくことで飛行する。サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、これまで飛行実験を2000回繰り返し、本物の鳩の飛行と90%は同じ動きになったという。出す音も極めて小さい。そのため、レーダーでも肉眼でも本物の鳥との識別ができないという。無人機というよりむしろ「ロボット鳥」と表現した方が、感覚面でしっくりくる機器であるようだ。

環球時報は同機器を「間諜鳥(ジエンディエニァオ=スパイ・バード)」と表現した。サウス・チャイナ・モーニング・ポストは、「伝書ハト」という、平和の象徴とされるハトと関係するコードネームに着目して、「しかし彼らは、平和をもたらすのか」と皮肉った。(翻訳・編集/如月隼人

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