一世を風靡したものの人気衰退ブランド、中国でよみがえる―米メディア

Record China    2011年9月9日(金) 20時3分

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8日、AP通信は欧米諸国でかつて一世を風靡(ふうび)したが現在は人気を失った各種ブランドがアジアで再生され、急増する中産階級に人気を博していると報じた。写真は湖南省長沙市のショッピングモール。

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2011年9月8日、AP通信は「忘れ去られた欧米ブランドがアジアで蘇る」と題した記事を掲載し、欧米諸国でかつては一世を風靡したものの現在は人気を失った各種ブランドがアジアで再生され、急増する中産階級に人気を博していると報じた。9日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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アジアで展開するブランドの中には古い歴史を持つものが多数含まれているが、本国や欧米諸国ではすでに輝きを失ってしまったものも少なくない。英国で1851年に創業された高級被服ブランド、アクアスキュータムもその1つ。50、60年代には映画スターたちのお気に入りとなったが、徐々に人気を失い、人々の視線から消えつつあった。その後、香港企業が09年にアジアでの経営権を獲得した後に転機が訪れ、現在では中国国内をはじめとして数十店の店舗を構えるまでによみがえっている。

アジア企業が、欧米諸国でかつて流行したブランドを改めてアジアの人々の前に登場させ、各地で急増する中産階級のブランド追求に対する願望を満足させている。同時に欧米企業も、忘れ去られたブランドを再生させようと、万年筆やウイスキーなどのブランド製品のアジアでの拡販を計画している。

米コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーが今年5月に行った調査によると、中国は今後5年以内に世界で3番目の高級品市場になり、中国人が海外で購入する高級品を加えると中国はすでに世界第2の高級品市場になっているという。

また、ボストン・コンサルティング・グループの香港の関係者は「中国人は他の国の人よりもブランドを好む。彼らの収入は急増しているものの、ブランドに対する知識が消費力に追い付いていない。こうした現状は、中国市場に参入しようとするブランドに非常に大きなチャンスを提供している」と指摘する。

さらに、「中国企業がシャネルやグッチなどの超一流ブランドを買収することは難しいが、二流ブランドは買収できる。他地区で再び人気を博すことが難しくても、中国で改めてパッケージングができれば、一から始めるのと同じメリットがある」と語っている。(翻訳・編集/HA)

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