発がん性物質を食べたアヒル5100羽と卵を処分―北京市

Record China    2006年11月16日(木) 0時15分

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発がん性物質「スーダンレッド」を与えてアヒルの卵黄を赤く染めていたことが発覚し、問題とされる河北省の農家のアヒル5100羽を殺し、卵と一緒に埋めるという処分が実施された。

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2006年11月15日、先日放映された中央テレビ局(CCTV)の番組によって、河北(かほく)省から北京市のある市場に大量に出荷されていたアヒルの卵に、「スーダンレッド」と呼ばれる発がん性物質が含まれていることが北京市民の間に広まり、大騒ぎとなった。

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河北省のアヒルは川で新鮮な魚やエビを食べるため、その卵は「紅心」と呼ばれ、黄身が赤いことで知られていた。しかしそれは販売目的の宣伝であり、農家では、アヒルのえさに混ぜて大量の発がん性着色料であるスーダンレッドを食べさせ、卵黄を赤くしていた。当人たちはこの物質の危険性を知っており、このようにして作られた卵は口にしなかったという。

現在北京市では、河北省産のすべての「紅心」卵の販売を停止し、現場で検査を行っている。また事件に関連があるとされる河北省石家庄(せっかそう)市の平山県では、スーダンレッドを食べていたと思われるアヒル5100羽を殺し、問題とされる大量のアヒルの卵と一緒に、地中深く埋めることにした。アヒルの飼育農家は相談し合い、問題のアヒルを政府機関の指示に従い、全て処分した。

しかしこの着色料を使用したアヒルの卵は、どこからどれぐらい流出していたのかはまだ分かっていない。河北省のアヒルの卵が、北京市民の信頼を回復するまでには、まだしばらく時間がかかりそうだ。

レコードチャイナは13日の記事で、この物質を「スーダン1」と報道したが、あるメディアによると、実際は1ではなく「スーダンレッド4」という、1よりもさらに毒性が強い発がん物質が使われていたという。

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