<話題の本>芥川賞作品「蛇にピアス」に賛否両論―上海市

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13日、作家・金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」の翻訳本が中国・上海で出版された。現地では「反逆少女」の書いた小説として注目を集めている。写真は上海の若者。

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2009年5月13日、作家・金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」の翻訳本が中国・上海で出版された。現地では「反逆少女」の書いた小説として注目を集めている。天天新報が伝えた。

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小説「蛇にピアス」は作家・金原ひとみが04年、20歳の時に芥川賞を受賞したデビュー作。蛇のように割れた舌「スプリット・タン」を持つ若者・アマに惹かれ、身体改造に目覚める19歳の女の子・ルイを主人公にした物語だ。

翻訳本が出版された上海では、「80後」と呼ばれる1980年代生まれの作家と学者たちとの間で、賛否両論が沸騰している。「80後」の小説家たちは「非常に得難い純文学」と高く評価。「社会にはこうした集団が確かに存在する。社会を変える力はないが、自分を変えることで関心を引こうとしている」と肯定的だ。

だが、中国を代表する小説家・巴金(パー・チン)研究の第一人者として知られる周立民(ジョウ・リーミン)氏は「社会の責任から逃れようとしている親離れしたばかりの若者」と手厳しい。上海交通大学の江暁原(ジアン・シャオユエン)主任も「若者の消極的な反逆。純文学とは到底言えない」と否定的な見方を示している。(翻訳・編集/NN)



   

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