<続報>光緒帝のヒ素中毒死断定、歴史教科書には記載せず―中国

Record China    2008年11月9日(日) 8時23分

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7日、清朝第11代皇帝・光緒帝の死因がヒ素による急性中毒であることが判明したが、中国の歴史学界や出版会はこれにより教科書の記述をただちに改訂することはないという。写真は紫禁城の乾清宮。

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2008年11月7日、中国国家清朝史編纂委員会は2日、清朝第11代皇帝・光緒帝の死は急性ヒ素中毒によるものと公表したが、これにより国内の歴史教科書の記述がただちに改訂されることはないもよう。北京市の「新京報」が伝えた。

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国家清朝史編纂委員会は国家文化部の直属組織。同委員会はこれまで史学会で謎とされてきた光緒帝の死因について「現代科学技術を駆使した結果、同帝の遺髪と衣装に大量のヒ素が含まれていることが明らかになった」と発表したが、この結果について「権威ある公的機関の認定を受けたわけではない」と説明。学術界では同委員会の公表内容に対する異論も出ているとのこと。

同委員会はさらに、「光緒帝の死因に関する歴史教科書の記述を今後改訂するか否かは国家歴史教科書編纂委員会が決定することだ」と述べ、「同時に学術界が広くこれを事実として認めることが重要で、教科書問題を論ずるには時期尚早」と述べた。

人民教育出版社歴史編集室の教材内容担当者は、「これまでのところ教科書改訂の予定はない」としたうえで、「教科書の内容はほとんどが定説として認められたもの。『光緒帝ヒ素中毒死』は現段階ではメディアの報道にすぎない」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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