あの河野談話の河野さん?河野太郎氏の外相起用に韓国から期待の視線=ネットには慎重意見も「父親が立派なら息子も立派とは限らない」

Record China    2017年8月3日(木) 18時50分

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3日、第3次安倍晋三内閣で3度目となる内閣改造で河野太郎前行政改革担当相が外相に起用されたことに関連し、韓国外交部は就任を祝うと共に両国の協力関係構築に期待を示した。資料写真。

2017年8月3日、第3次安倍晋三内閣で3度目となる内閣改造で河野太郎前行政改革担当相が外相に起用されたことに関連し、韓国外交部は就任を祝うと共に両国の協力関係構築に期待を示した。

河野氏の外相起用については、韓国の各メディアも歓迎や期待を込めて報じているようにみえる。河野氏の父親が他でもない、1993年の「河野談話」で日韓の歴史問題に関し韓国に謝罪した人物として韓国で知られる河野洋平元衆院議長だからだ。聯合ニュースや中央日報など大手メディアは、それぞれ見出しで「河野談話の主役の長男」「慰安婦に関し日本の責任を認めた談話の主人公の息子」「慰安婦の強制動員を認めた河野(元)長官の息子」などと枕ことばのようにうたい、その河野太郎氏の外相就任が今後の日韓関係にどのような影響を及ぼすかを展望している。

聯合ニュースによると、韓国の外交筋は、今回の外相人事は日韓関係とは大きな関連はないとみているという。韓国が「好転」を期待する慰安婦問題についても、これまで慰安婦の強制連行を否定してきた安倍内閣にあっては、河野太郎氏も「身動きが取れないだろう」との見方が多いのだ。ただ、河野氏が首相の靖国神社参拝に否定的な見方を示してきたことや、日本の責任を認めた父親から受けたであろう影響などが、今後、日韓の慰安婦問題をめぐる議論で肯定的に作用するとの期待はあるという。

河野氏が父親と同様に日本の代表的な「親韓派」として知られると紹介したメディアも多い。京郷新聞は、河野氏が後に韓国の議員となる李成権(イ・ソングォン)氏を秘書として採用していたことや、韓国語のブログを運営していたことを伝えている。またニューシスは、こうした親韓派の外相起用は、2015年の日韓慰安婦合意の再交渉に向け安倍首相が打った「布石」とみる向きもあると伝えた。

こうした報道に、韓国のネットユーザーからは「あのお父さんの息子であることを願う」「父親の血を継いで、対韓関係を協力と和解の方向に導いてほしい」「これをきっかけに韓日関係が改善されますように」とやはり期待の声もあるものの、こちらは少数派のようだ。

コメント欄には、「いくら親韓派でも、あの政権じゃどうかなあ」「あの河野さんの子でも、心の中は分からないよ。喜ぶのは早い」「父親が立派だからって息子が立派だとは限らないからね」「日本の政治家は一瞬で立場を変えかねない。鋭意注視しないと」「外交は自国の利益が最優先。自分たちが損をしてまで良心を貫くとは思えない」など慎重派の声が多く並んだ。(編集/吉金

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