<在日中国人のブログ>なぜ日本の専門学校が留学生に人気なのか

黄 文葦    2017年4月2日(日) 14時10分

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知り合いの中国人留学生が中国の美術系大学を卒業した後日本に留学し、1年間日本語学校で学びアニメ関係の専門学校に進学した。今後アニメ関係会社で働きたいという。資料写真。

日本の専門学校の学歴は、中国の教育部門に認められていないものの、留学生は卒業後、日本企業に就職することができる。専門学校は留学生の就職をもサーポトしている。産業界と連携し、提携先企業へのインターンシップを行い、留学生が日本人学生と同じように積極的に就職活動を行う。

また、この2、3年間で専門学校の留学生入学希望者が急増した原因の1つは東南アジアから来日した留学生が大幅に増えたこと。多くの留学生にとって、日本語の勉強はたいへん苦労する。日本語学校の勉強が終わっても、大学に入学できる日本語能力がまだ身についていない。専門学校の中には大学よりハードル低いところもあるため、ビジネス日本語専攻がある学校に入り日本語を引き続き勉強し、それから大学に進学する学生もいる。

これからも東南アジアから来日する留学生の人数が年々増加すると予想されているが、日本語学校の先生は「東南アジアの留学生は漢字が苦手で、教える側としても模索中」と語っている。多くの留学生にとって、今後日本で就職するのは夢であるが、どんな仕事でも語学力が求められるため、留学生たちは覚悟を決め一所懸命日本語を勉強しているのだ。

福祉看護系の専門学校を卒業した留学生が日本の福祉施設に就職するケースも増加している。2年前、ある日本人女性作家が「介護の仕事には衛生知識は必要ない、言葉も通じなくていい、誰でも3日でできる」というような見方をマスコミのコラムで発表し物議を醸した。正直言って、そういう認識はかなり現実とかけ離れている気がする。外国人にも「介護福祉士」「ホームヘルパー」など資格を取らないと、介護の現場に立てないはず。ましてや、留学生・外国人労働者の中には自分の力で夢をかなえたいと考える人も少なくない。語学力の向上はその夢をかなえるためには避けて通れない道なのだ。

■筆者プロフィール:黄 文葦

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

■筆者プロフィール:黄 文葦

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

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