<コラム>「中国人」とは何か、ひとくくりにした「レッテル貼り」は意味がない

西村 徹也    2017年2月24日(金) 14時20分

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中国に駐在してもう半年、だんだん生活にも慣れてきた。「本当に中国で生活できるの?」と家族や同僚に聞かれ、とても心配だった。でも結局、全然問題なかった。資料写真。

じゃあ、どうすれば職場にいる「中国人スタッフ」を理解して、彼らとコミュニケーションを取ればいいんだろう?やっぱり、一人一人と向き合うのが良いのかもしれない。

「中国人とのコミュニケーションは難しい」と言うけれど、十把一絡げにするんじゃなく、一人一人に関心を持ち、誠実に語り合うならば、分かり合えると思う。

中国人全部を理解する必要はない。まずは、目の前にいる中国人スタッフに関心を持つことからはじめよう。そうすると彼の強み、長所、能力がよく分かり、その良い面を引き出すことができるかも。

まずは陳君からかな。彼はスタッフの中でもリーダー格だし、日本語も上手だ。仕事も熱心、わたしが言ったことも責任を持ってやってくれる。でも、私は今まで、彼が何を願っているか、どんな夢や目標をもっているのか、まったく知らなかったし、知ろうともしていなかった。

よし、明日会社に行ったら、彼の都合を聞いてみよう。時間がうまく合えば食事でも誘うことにしてみよう。ゆっくり話せばどうにかなると思う。

中国人の国民性の特徴や傾向を理解することはとても大切だ。そして日本の国民性と比較したり、違いを意識したりすることは、中国人スタッフをマネージメントする時に非常に役立つ。

しかし、「中国はこんな国だ、あんな国だ」、「中国人はこうだ、ああだ」という先入観は個人的なコミュニケーションを取ろうとすることの障害となる。これからは、根拠のないレッテル貼りはやめることにしたいと思う。

■筆者プロフィール:西村徹也

1961年大阪府生まれ。京都外国語大学中国語科卒、大阪市立大学中国語学文学専修前期博士課程修了。NPO法人日中交流支援協会で理事長を務め、東北師範大学人文学院で日本語教師として教鞭を執っていた。吉林省「優秀外国専家」を受賞した経歴を持つ。

■筆者プロフィール:西村 徹也

1961年大阪府生まれ。京都外国語大学中国語科卒、大阪市立大学中国語学文学専修前期博士課程修了。NPO法人日中交流支援協会で理事長を務め、東北師範大学人文学院で日本語教師として教鞭を執っていた。吉林省「優秀外国専家」を受賞した経歴を持つ。

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