<在日中国人のブログ>ホテルに置かれる本もサービスの1つ、相手を察することこそ「おもてなし」

黄 文葦    2017年1月24日(火) 13時50分

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この数日、日本のアパホテルが南京大虐殺を否定する内容の書籍を客室に置いていたとして、中国のネット上で激しい批判にさらされている。写真はアパホテル。

観光庁は2016年10月31日、2016年の訪日外国人観光客が30日に初めて年間2000万人を超えたと発表した。1〜9月の訪日客の内訳をみると、トップは中国の約500万人で、全体の4分の1を占める。大勢の中国人観光客が日本に来て、情熱的な「爆買い」を経て、やっと冷静に日本の社会・文化を積極的に体験しようとする時期に差し掛かったが、遺憾にも「ホテルの本の事件」が発生してしまった。日中平和を祈念する人々にとっては、この件が外交問題にまで発展することは望ましくない。

私はアパホテルに泊まったことがないのだが、泊まったことがある中国人観光客にホテルのイメージを聞いたら、「料金が比較的に安い。環境は清潔だが、今回の騒動があったから今後は利用しない。やっぱり、気持ち的に良いものではない」と答えてくれた。現在、中国のネットで、多くの日本旅行予定の中国人がアパホテルに泊まらないよう呼びかけている。

当然のように、経営者には言論の自由があり、お客にもホテルを選ぶ自由がある。それにしても、日本に来る中国人観光客に伝えたいこともある。アパホテルの経営者は現政権に密接な関係を持つ方とはいえ、「南京大虐殺はなかった」というのは日本人に共通した見解とは必ずしも言えない、一部の人の意見である。ましてや日本政府の正式な見解でもないと認識してほしい。日本の社会は多様化が進んでおり、歴史問題についても賛否両論に意見が分かれたことがしばしばある。

2020年東京オリンピックに向けて、日本政府と観光業界は外国人観光客がより便利・快適に日本での旅を過ごすために、外国人向け地図記号や多言語案内表示ガイドラインなど、様々な工夫を凝らしている。相手の気持ちを「察する」文化、日本人の独特の「おもてなしの心」がこれからも多くの海外観光客の心に響くと信じている。

■筆者プロフィール:黄 文葦

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

■筆者プロフィール:黄 文葦

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

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