危機に瀕している世界の観光地トップ10、万里の長城もランクイン―シンガポールサイト

Record China    2015年1月17日(土) 13時39分

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15日、シンガポールの旅行サイト「relax」がこのほど、「危機に瀕している世界の観光地トップ10」ランキングを発表した。今後何の措置も講じない場合、これらの有名観光地は軒並み、「過去の遺物」となってしまう。

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2015年1月15日、シンガポールの旅行サイト「relax」がこのほど、「危機に瀕している世界の観光地トップ10」ランキングを発表した。今後何の措置も講じない場合、これらの有名観光地は軒並み、「過去の遺物」となってしまう。

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10位:ベニス(イタリア)

美しい通り、運河、入江、ケーブルカーの景観の美しさから、イタリアのベニスは昔から、「休暇を過ごす聖地」と言われてきた。しかしこの町は、毎年2mmずつ沈下しているのだ。今後1世紀以内に、ベニスは「海の中の楽園」になっているかもしれない。

9位:万里の長城(中国)

万里の長城、それは世界の7大奇跡のひとつだ。だが、人々の活動が活発になるにつれ、世界から訪れる観光客が急増している。さらに、風化や浸食という自然現象によって、万里の長城は破壊の道を辿りつつある。

8位:死海

死海の湖水は、塩分濃度の高さで世界中に知られている。死海では、簡単に身体が浮く。だが、イスラエルとヨルダンのカリ肥料会社が大量に湖水を採取しているため、いずれ枯渇する恐れがある。

7位:アルプスの山々

絶景を誇るヨーロッパのアルプス連峰は、観光旅行とウィンタースポーツの愛好家にとって、昔から憧れの場所だった。だが、最新の研究によると、地球温暖化の影響で氷河は、今世紀末には約75%融解すると予想される。英ガーディアン紙は、「氷河の融解は、海面上昇を導く」と指摘している。

6位:マチュピチュ遺跡(ペルー)

ユネスコ(国連教育科学文化機関)が指定する世界遺産であり、数種類の絶滅危惧動物の棲息場所でもある。海抜2430mにある文化遺跡マチュピチュ(ペルー)は、過度の開発によって、危機に直面している。ここ数年、数多くの観光客が押し寄せていることから、深刻な自然生態の破壊がもたらされた。

5位:タージマハール(インド)

インド北部の町アグラにあるタージマハールはムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが亡くなった愛妃ムムターズ・マハルのために建造した墓廟で、ユネスコ世界遺産に指定されている。タージマハールは現在、酸性雨による腐食のため、危機に瀕している。

4位:キリマンジャロ(アフリカ・タンザニア)

タンザニアのキリマンジャロ国立公園にあるキリマンジャロ山は、休火山で、海抜5895mのアフリカ最高峰だ。気候変動の専門家によると、このまま地球温暖化が進めば、世界的に有名なキリマンジャロ山の氷河は、今後20年も経たないうちに融解する見通しという。

3位:モルジブ

モルジブ共和国は、約1200の島々で構成される島国だ。世界で最も海抜の低い国家で、平均海抜はわずか1.5m、海水に浸食され、海没する危機に瀕している島も多い。

2位:グレートバリアリーフ(オーストラリア

グレートバリアリーフは、風光明媚な景色とダイビング・スポットで有名なだけではなく、世界最大のサンゴ礁と絶滅の危機に瀕しているさまざまな海洋生物の棲息場所としても有名だ。

これらのサンゴ礁は、ここ数年、一連の環境による脅威にさらされている。付近海域は、汚染が進んでいる。気候変化と地球温暖化によって、サンゴ礁は色素を失い白化しており、元に戻るまで数十年かかると見られる。

グレートバリアリーフ近海での乱獲によって、同海域の生態系が破壊されただけではなく、ここに棲息する各種絶滅危惧種も絶滅の危機に直面している。人類が環境破壊をストップしない限り、グレートバリアリーフと豊かな海洋生物は、死滅への道を進む運命にある。

1位:南極と北極の景観

地球の南極と北極には、広大な面積の氷河があるが、気候変動と地球温暖化がそれに致命的な脅威をもたらしている。英ガーディアン紙の報道によると、ある最新の研究から、南極半島の氷の融解が、過去数千年に見られないほどの異例のスピードで進んでいることが判明した。これにより、南極と北極の生態系全体が、早ければ2050年ごろには完全に破壊する恐れがあるという。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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