「肉のうま味」感じる機能失ったパンダ、なので竹が主食に?=ゲノム解読班が推測―中国

Record China    2009年12月16日(水) 17時51分

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15日、ジャイアントパンダが肉食のクマ科でありながら肉を食べない理由は、「うま味」を感じる遺伝子が機能を失ったことが原因である可能性が高いことが分かり、研究結果が英科学誌ネイチャーに発表された。写真はパンダ。

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2009年12月15日、ジャイアントパンダが肉食のクマ科でありながら肉を食べない理由は、「うま味」を感じる遺伝子が機能を失ったことが原因である可能性が高いことが分かり、研究結果が英科学誌ネイチャーに発表された。中国新聞網が伝えた。

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パンダのゲノム(全遺伝子情報)解読プロジェクトを担当した、広東省深セン華大遺伝子研究所、中国科学院昆明動物研究所、成都パンダ繁殖研究基地などの研究チームが発表した。解読の結果、うま味や甘みを感じる「T1R1」遺伝子が機能を失っていた。植物繊維の主成分セルロースを分解する酵素の遺伝子はなく、主食の竹は腸内の微生物の働きで消化していると見られる。

解読対象となったのは、四川省の成都パンダ繁殖研究基地で暮らす3歳の「晶晶」(ジンジン)。北京五輪のマスコット「福娃」(フーワー)のモデルとなったことで知られている。

パンダゲノムの解読はすでに終了し、詳細なゲノムマップも作成された。パンダの遺伝子はイヌと最も近く一致率は約80%、ヒトとは約68%だった。(翻訳・編集/NN)

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