<写真特集>大雪の東京で中国人カメラマンが見つけたものは…

RASIKI   2018年2月3日(土) 14時50分

中国出身の女性カメラマン、RASIKIが大雪の日の東京を写真と文章で紹介する。

中国出身の女性カメラマン、RASIKIが大雪の日の東京を写真と文章で紹介する。

先月22日、東京は大雪に見舞われた。私は4時間かけて自宅周辺から新宿・歌舞伎町までを撮影。再現不可能な東京の雪景色をカメラに収めた。

自宅を出てすぐに目を奪われたのは、雪の中でタクシーを待つ夫婦の姿だ。けがをした妻のために夫が傘を差し、妻の頭は夫の肩に預けられていた。そして通りかかった小さな子どもが夫婦の方を何度も振り返り、前を行く母親が「足元に気を付けて」と注意する一幕も。短いスカートで歩く女子学生や背中に寂しさを漂わせる高齢男性、雪でいっそう距離の縮まった母娘の姿も目にした。大雪が降ると東京の街は光り輝く。交通が混乱するかもしれないが、雪は人と人とを近付けてくれる。

夜の歌舞伎町は雪の影響をほとんど受けていないように思えた。傘を差しながら歩く男女はよりロマンチックな雰囲気だ。雪は地面を白一色に変え、きらびやかな歌舞伎町は地面をカラフルなパレットに変える。私がカメラを向けた雪の歌舞伎町はこれまで見たことのない、映画の中にだけ出現するような風景だが、これらは私がよく知っている街であり、そして知らない街なのだ。

この大雪で私は東京に対する愛を改めて感じた。ここにあるのは記録し切れない数多くのストーリー。そして、こうしたストーリーを見つけようと目を凝らす少数の人間だ。(翻訳・編集/野谷

●RASIKI

4年前に日本に留学。荒木経惟、森山大道の影響で写真に興味を持ち、独学で撮影を開始。日本とフランスで作品を展示する新しい写真賞「The Editors’ Photo Award ZOOMS JAPAN 2018」ではパブリック賞を受賞した。繊細な感情で被写体に迫り、鮮やかなコントラストで一瞬を切り取るのを得意とする。現在、華字紙・日本新華僑報でカメラマンとして研修中。

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