<写真特集>記憶のパズル―「黒」が照らし出すチベット

配信日時:2016年7月14日(木) 20時40分
画像ID  516042
チベットの神聖さ、純潔、気高さ、寂寞に魅せられ、それらをレンズに捉えた写真家・熊輝。かの地を包む清閑な自然と神聖な仏教の香りを引き立てているのは、強烈な闇の黒だ。
西域・チベットを旅した際に心をとらえた断片をひとつずつファインダーに収め、「記憶のパズル(My Memory Patchwork)」として発表したフリーフォトグラファー・熊輝(シオン・フイ)。チベットの地を包む清閑な自然と神聖な仏教の香りは、黒を効果的に用いることによって、より鮮烈に際立っているように思える。

「チベットを訪れたのは、単にそこが美しいからではない。来ては去っていく旅人たち。彼らがこの地を去る時には、さらに憧憬の念を増している」と、チベットへの思いを語る熊輝。一点の汚れも許さない神聖さと純潔、高慢なまでの気高さ、寂寞…それらは彼を惹きつける抗いがたい魅力の源だ。

刺すように鋭い高地の陽光も、目にしみるほど清らかな空の青も、荒涼とした大地に溢れる色鮮やかな色彩も、そのすべてが、それらと表裏一体の「黒」に支えられている。人々の髪や衣服、ヤクの体毛、地面に落ちる人影。強烈な闇があってこそ神々しい光があり、そこで初めて美しさが完結するかのように。(文/山上仁奈)

●熊輝(シオン・フイ)
フリーフォトグラファー。1978年、重慶市生まれ。1998年より創作活動を始め、作品数は数百点に上る。写真コンテスト受賞歴多数。重慶市秀山県撮影協会副会長、重慶芸術撮影家協会会員。代表作に「記憶のパズル」「失われた村落」など。
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