韓国で慰安婦像保護条例の審議が保留になった本当の理由とは?
5月25日 12時30分
釜山市議会で慰安婦像保護条例が議論される予定だった17日、パク・ジェミン釜山市行政副市長は市議員らに電話をかけ、条例の上程を阻止した。当時、パク副市長は「ムン・ヒサン特使の日本訪問の予定を考慮し保留を要請しただけで、誰かから指示を受けた事実はない」と明らかにしていた。
しかし、実際は尹長官がその前日にソ・ビョンス釜山市長に電話をかけて保留を要請し、それを受けたソ市長が市の幹部らに協力を指示していたという。釜山市関係者は「副市長が市長から伝えられたと言って(幹部らを)集めて話をした」と明らかにした。釜山市幹部らの会議内容は、ソ市長と同じ「自由韓国党」所属が絶対多数を占める常任委員会の委員長にも伝えられた。
さらに、JTBCの取材の結果、慰安婦像の移転に圧力をかけるため釜山の東区庁を頻繁に訪問していた日本総領事館の幹部らが最近、釜山市の関係者と接触していた事実も分かったという。
条例を発議した「共に民主党」と市民団体は尹長官と釜山市による圧力を批判し、関係者の責任を追及するよう求めている。
この報道に、韓国のネットユーザーからは「本当に韓国国民?」「尹炳世を日本に永久追放するべき」「尹炳世も覚悟して。朴槿恵(パク・クネ前大統領)と一緒に監獄に行かせる」など尹長官に対する厳しい声が相次いで寄せられている。
そのほか「なぜこんな人を外交長官に?朴槿恵が許せない」「前政府は本当に無能だった。大統領選びがこんなにも大事だとは…」と朴前大統領を批判するコメントや、「尹炳世は安倍首相が送り込んだスパイに違いない」「日本からどれだけの賄賂を受け取ったのだろう?」と指摘するコメントも。
一方で「日韓関係がこれ以上悪くなったら困る」「少女像はもういいよ。このままいくと韓国内の全ての小学校に設置されそう」との意見もみられた。(翻訳・編集/堂本)