中国外交部の郭嘉昆報道官は10月29日の定例記者会見で、習近平国家主席と米国のトランプ大統領がまもなく会談を行うことに関する記者からの質問に答えた際、中国は米国側と共に努力し、中米首脳会談が積極的な成果を上げるよう進めることを望むと表明しました。

郭報道官は、「首脳外交は中米関係にとってかけがえのない戦略的でけん引力ある役割を果たす。両国首脳は今回の会談で中米関係に影響を及ぼす戦略的かつ長期的な問題、または共に関心を持つ重大な課題について深く意思疎通をする。われわれは米国側と共に努力し、この会談が積極的な成果を上げるよう進めたい」と述べました。

郭報道官は、トランプ大統領のフェンタニル問題に関する発言についての質問にも答え、「中国は違法薬物の取締りにおいて最も断固たる姿勢の国だ。政策が最も徹底し、記録が最も良好な国であり、また規制の対象となる物質が世界で最も多く、最も厳格に管理している国の一つでもある。中国は米国国民が直面しているフェンタニル危機に同情し、これまで協力を行い積極的な成果を上げた。米国側との協力を引き続きオープンな態度で行う。米国側は実際の行動により双方の協力の必要条件を整えるべきだ」と述べました。

郭報道官はさらに、米エヌビディア（NVIDIA）社の創業者であるジェンスン・フアン（黄仁勲）CEOが最近になり、米国製人工知能（AI）チップを中国に輸出する必要があると表明した件についての質問に答え、「中国は米国からのAIチップ輸出問題について何度も原則的立場を表明している。米国が実際の行動でグローバルな産業サプライチェーンの安定を守ることを望む」と述べました。（提供/CRI）