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今年のノーベル賞で医学・生理学賞に続き、化学賞でも日本人が受賞した。中国や韓国ではある種の驚きをもって受け止められ、「畏敬」と「嫉妬」が交差する反応が相次いだ。写真はノーベル賞。
今年のノーベル賞で医学・生理学賞の大阪大学の坂口志文特任教授に続き、化学賞を京都大学の北川進特別教授が受賞した。日本人2人の受賞をめぐり、日本との対比に関心が強い中国や韓国ではある種の驚きをもって受け止められ、「畏敬」と「嫉妬」が交差する反応が相次いだ。
ノーベル賞の自然科学分野で受賞した中国人は、マラリア治療薬を開発した2015年の医学・生理学賞の屠呦呦氏1人にすぎない。
日本人の受賞が続く中、中国のテクノロジー企業「アジア視覚科技有限公司」の研究開発ディレクターで、インフルエンサーでもある陳経氏はSNSに「科学技術において日本はすでに中国に大きく引き離されている」投稿。「ノーベル賞の成果が評価されるまでに20年以上かかる。中国の科学者の受賞ラッシュには少なくともあと10年は必要だろう。『科学技術レベルが日本を大きく超えた』と自信を持って宣言できる」と言及した。
ネットユーザーからは「基礎科学の分野では日本は確かにアジアトップだ」「これこそ正に『はるかにリードしている』ということだ」などの感嘆と称賛の声が上がる一方、「ノーベル賞は元々西側の評価システム。われわれは彼らの評価など必要としない」「ノーベル賞なんて西側文明の最後のプライド。気にする必要はない」といった否定的なコメントも寄せられた。
韓国は経済力で日本に迫り自信を付けつつあるが、ノーベル賞受賞者は北朝鮮との南北首脳会談を初めて実現させた00年の金大中(キム・デジュン)元大統領の平和賞と昨年、アジア人女性として初めて文学賞に輝いた韓江(ハン・ガン)さんの2人だけ。自然科学分野ではゼロだ。
朝鮮日報は社説で坂口氏の医学・生理学賞受賞を取り上げ、「韓国では最高水準の人材が医学部に集まっている。その結果、韓国の病院の医療サービスは世界最高レベルに発展したが、新薬・ワクチン・研究開発など、より大きな付加価値を創出できる分野では逆に質的低下に直面している。有能な医師は多いものの、有能な医学者が足りないからだ」と論評。「医学部教育と医療制度改革の議論を再び始めなければならない」と訴えた。
ネットユーザーからはコツコツ積み上げるのが苦手ですぐに結果を求めがちな国民性に注目。「日本は文学や平和賞より科学分野で強い印象がある」「韓国がノーベル賞を取れる日は来るのか」「基礎科学を軽視し、カネに執心する韓国はこういう成果を出せない」などの書き込みも目立った。(編集/日向)
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