ノーベル文学賞受賞者予想に今年も村上春樹が登場、17年間も片足を突っ込んだ状態―中国メディア

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7日、紅星新聞は今年のノーベル文学賞受賞者を予測するオッズ表にも引き続き日本の村上春樹が名を連ねたことを報じた。写真は「海辺のカフカ」中国語版。

2025年10月7日、紅星新聞は今年のノーベル文学賞受賞者を予測するオッズ表にも引き続き日本の村上春樹が名を連ねたことを報じた。

記事は、同賞が9日に発表されるのを前に、今年も受賞者を予想するオッズ表に人々の注目が集まっているとした上で、ブックメーカーNicer oddsの7日時点でのオッズ表を紹介。人気1位はインドのアミタヴ・ゴーシュ、2位はハンガリーのクラスナホルカイ・ラースロー、3位はオーストラリアのジェラルド・マーナン、4位は日本の村上春樹、5位は米国のトマス・ピンチョン、6位は中国の残雪(ツァンシュエ)だったと伝えた。

その上で、上位に入った作家のプロフィールを紹介した。1位の米国に移住したインド作家のアミタヴ・ゴーシュは現代インド文学を代表する一人で、2位のクラスナホルカイ・ラースローは後に映画化された「サタンタンゴ」や「抵抗の憂鬱」を代表作として紹介するとともに、1990年代に記者として訪中した経験を持ち、中国文化に強い興味を持つ作家だとした。

3位のジェラルド・マーナンはオッズ表上位の常連の1人とし、かつてニューヨーク・タイムズによって「ほとんどの人が聞いたことのない存命中の最も偉大な英語作家」と評されたことを紹介。中国でもあまりなじみのない作家だと評した。

そして4位の村上春樹については、すでにオッズ表に名を連ねるようになってから17年になると指摘。2006年に「海辺のカフカ」でノーベル文学賞の風見鶏的存在である「フランツ・カフカ賞」を受賞したものの、以後「17年もの間、ノーベル文学賞に片足を突っ込んだ状態が続いている」と形容した。

5位のトマス・ピンチョンは米国ポストモダン文学の代表的作家であり、やはり受賞候補の常連であると説明。死亡説もしばしば流れる中、今年「シャドウ・チケット」を発表したことでその「健在」ぶりを示したと伝えた。

さらに、6位の地元中国人作家・残雪については、アバンギャルド文学の代表的人物であり、ノーベル文学賞を獲得した莫言(モーイエン)が自身に続いて「中国の女性作家残雪が受賞することを望む」と述べたことを紹介した。

記事はこのほか、オッズ表の上位に入った受賞候補として、中国の読者になじみの深い余華(ユーホア)、日本語とドイツ語の2言語で創作する日本の多和田葉子、カナダの詩人アン・カーソンなどが含まれると伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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