セルビアの警察は6日、クロアチアとの間のドナウ川で、少なくとも10人の中国人を乗せた船が国境を不法に越えようとしていたところ転覆し、1人が死亡したと発表した。独ドイチェ・ベレの中国語版サイトが米AP通信の報道として伝えた。

事故は5日夕、ベオグラードの北西約90キロにあるバチュカ・パランカ近郊で発生した。

警察によると、セルビアの救助隊が1人の遺体を発見し、さらに4人を救出した。クロアチアの救助隊も男性3人と女性2人を発見した。いずれも中国籍だという。

セルビアは、西欧へのいわゆるバルカン半島陸路移民ルートに位置し、裕福な欧州連合（EU）諸国への移住を希望する人は、セルビアからクロアチアやハンガリー、ルーマニアへ渡航した後、西へ向かって移動を続けるという。

中国からの最新世代の移民は、中国が近年、インフラ整備などのプロジェクトに投資している中欧・東欧を含むさまざまな場所に目立った人数で現れている。（翻訳・編集/柳川）