中国の月探査機で新発見、月面および次表層の水分布特性が明らかに

CRI online    
facebook X mail url copy

拡大

中国の月探査機「嫦娥6号」が月表面でのスペクトル測定で画期的な成果を上げました。

中国の月探査機「嫦娥6号」が月表面でのスペクトル測定で画期的な成果を上げました。中国科学院によると、同院国家天文台の李春来・劉建軍研究員らは、国内外のチームと共同で嫦娥6号の観測データを解析し、月表面および次表層における水の分布特性を初めて明らかにしました。これは月面における水の生成メカニズムや将来の利用可能性に関する研究に重要な科学的根拠を提供するもので、関連研究成果はこのほど、国際学術誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載されました。

嫦娥6号の着陸エリアの探査データによると、同地点の月面の水含有量は嫦娥5号着陸地点の約2倍に達することがわかりました。また、探査機着陸時のエンジン噴射によって、月面下数ミリから数センチの次表層にある細かい月の土壌(レゴリス)が巻き上げられ、再分布される現象が観測されました。着陸地点に近いほど温度が高く、水分含有量が少なく、距離が遠いほど温度は低く、水分含有量が多いという傾向も確認されました。

さらに、次表層の平均水分含有量は月表面より低く、月表面の水分は月面の時間帯によって変動し、正午に近づくほど水分量が減少することも判明しました。これらの観測結果は、月表面および次表層の水分分布が土壌の成分、粒子の大きさ、深度、および時間帯と密接に関連していることを示しており、太陽風や隕石の衝突などで土壌がかき混ぜられることが、月面での水の生成と進化において重要な役割を果たすことを改めて裏付けました。(提供/CRI

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携