全埋め込み型ドアハンドル、2027年以降は中国市場から姿を消す可能性

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全埋め込み型ドアハンドルが2027年以降は中国市場から姿を消す可能性があります。

近年、車両の空力性能向上やデザイン性の理由から、押し出し式や電動式の埋め込み型ドアハンドルが広く採用されています。燃費向上や電気自動車(EV)の航続距離延長に寄与する一方で、事故時の脱出を妨げる危険性も指摘されてきました。特に衝突や火災、バッテリー異常加熱時には、埋め込み型ドアハンドルが「見えない障害」となる恐れがあります。

中国工業情報化部は9月24日、「自動車ドアハンドル安全技術要求」の国家標準(案)に関する意見募集を開始しました。案では、事故発生時に工具を使わず車外からドアを開けられる機械的解放機能付きのドアハンドルの設置を義務付けています。これにより、全埋め込み型ドアハンドルは標準に適合しなくなる見込みです。

中国自動車標準化研究院の戎輝副院長は、電動化の進展に伴い埋め込み型ドアハンドルの市場は多様化していると説明しています。安全性向上のため、標準ではハンドルの構造、配置、強度、冗長設計などを規定し、操作性や認識性の確保、事故時の脱出手段を明確化しています。

標準案では、ハンドルの操作空間を確保することや、内外ハンドル双方に機械的冗長機構を設けることが求められます。これにより、電源断や事故時でも乗員が安全に脱出でき、救助活動の効率も向上します。また、ハンドル位置や安全表示の規定により、誤操作の防止やユーザー体験の向上も図られます。

標準は安全性と信頼性を最優先に、国内外の規格や技術を参考に策定されました。施行予定日は2027年1月1日で、過渡期を設ける方針です。今後、全埋め込み型ドアハンドルの市場は大きく変化することが予想されます。(提供/CRI

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