拡大
10日、米紙クリスチャン・サイエンス・モニター(電子版)は、中国は大気汚染の改善に取り組むにあたって、ロサンゼルスやニューヨークで実施されている対策を参考にできるのではないかと指摘した。写真は貴州省貴陽市の渋滞。
(1 / 2 枚)
2013年11月10日、米紙クリスチャン・サイエンス・モニター(電子版)は「中国スモッグ、エネルギー効率の向上で『世紀末レベルの大気汚染』を防げるか?」と題した記事を掲載した。12日付で参考消息が伝えた。
【その他の写真】
1980年代のロサンゼルスはアメリカ全土で最も大気汚染が深刻な地域だった。自家用車の排ガスや、四方を山に囲まれた盆地という地形から大気が拡散しにくいことなどが主な要因となっていた。厳しい排出ガス規制やスモッグへの徹底的なモニタリングの実施が功を奏し、今では大幅に改善されている。最高レベルの汚染警報が発令された日数は、1975年には200日に達していたが、2010年には3日まで減少している。
今日の中国の目の前には、1980年代のロサンゼルスが経験したような汚染問題が立ちはだかっている。中国北方地域の都市の多くが前代未聞の、いわば「世紀末レベル」の大気汚染に見舞われている。北京市政府は10月、大気汚染の主な原因である石炭の燃焼を規制する計画を発表し、さらに自家用車に対する規制措置をより一層厳格化した。排ガスの汚染度が高い自動車の走行禁止や工場の操業停止といった手だては、一時的な汚染の緩和につながるかもしれないが、長期的に見れば、解決しなければならない問題は山積みである。
ニューヨーク市は大気汚染対策として、「クリーンヒート・プログラム」に取り組み、暖房用の燃料をよりクリーンな天然ガスに転換したことで、今日のようなきれいな空気を手に入れることができた。よりクリーンな暖房用燃料へと転換し、断熱性の高い建物を増やしていくことで、中国も青空を取り戻せるのではないか。中国では、権威あるエネルギー専門家や指導者が一丸となって、エネルギープロジェクトに取り組み、クリーンなエネルギーによって、きれいな青空を取り戻すことを目指している。同プロジェクトは今年6月に始動し、2050年を目途に中国で高効率のエネルギー利用技術と再生可能エネルギー技術を普及させることをめぐって、潜在力や経済面からの評価を実施している。(翻訳・編集/XC)
Record China
2013/11/11
Record China
2013/11/7
Record China
2013/11/7
Record China
2013/11/6
Record China
2013/11/6