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9日、科学者や環境保護団体はGPSや赤外線カメラを利用して絶滅の危機に瀕しているユキヒョウの生息状況を研究し、保護に役立てているという。写真は06年2月、新疆ウイグル自治区で撮影された野生のユキヒョウ。
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2009年9月9日、網易探索によると、科学者や環境保護団体は、全地球測位システム(GPS)や赤外線カメラを利用して絶滅の危機に瀕しているユキヒョウの生息状況を研究し、保護に役立てているという。
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野生のユキヒョウは、国際自然保護連合(IUCN)が作成する「レッドリスト(絶滅の危機に瀕している動物リスト)」にも掲載されている希少種で、現在世界に3500〜7000頭が生息しているといわれている。専門家によると、ユキヒョウは肉食動物の中では海抜の最も高い地区に住む動物であるため、正確な観測データはほとんどなく、生息数などはいずれも推測によるものだという。
科学者と環境保護団体は08年から共同で、ユキヒョウに関する研究・保護の長期計画に取り組んでいる。ユキヒョウの生息すると思われる地区に赤外線カメラを設置し、ユキヒョウの姿を捉えるとともに、数頭のユキヒョウの首に発信機を付けGPSで追尾し、生活習慣や行動範囲のデータを収集している。こうしたデータを利用し、ユキヒョウが出没する可能性のある地域の家畜に伝染病予防ワクチンを接種し、万一ユキヒョウが家畜を襲った場合に家畜から伝染病がうつることを予防している。また、農民に対しては、保険をかけることによって家畜が襲われた場合の経済的な保障を約束し、ユキヒョウを殺害しないよう告知している。
研究・保護計画の責任者トム・マッカーシー氏は「毎日3度得られるGPSデータは非常に貴重なもの」と語り、「密猟や環境変化によるえさ不足など、ユキヒョウが直面している問題はまだ多いものの、こうしたデータは絶滅防止のための問題解決に大いに役立っている」とコメントしている。(翻訳・編集/HA)
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