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10日、マンションの普及や経済発展によって、中国でも隣人関係が希薄になっていると伝えられた。調査では60%が「隣人の名前さえ知らない」との結果が出たという。写真は立ち退きとなった重慶市の集合住宅でのお別れパーティー。
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2009年6月10日、マンションの普及や経済発展による生活リズムの変化などが進むにつれて、中国でも「遠くの親戚より近くの他人」という関係が今は昔の話となりつつある。調査では60%が隣人の名前さえ知らないとの結果が出たという。蘭州日報が伝えた。
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ある老人は「子供のころは四合院(中国北部の伝統式集合住宅。中庭を囲んで4棟を配する)に住んでいて、何軒かの子供が一緒に食事したり、何かあれば近所同士で助け合ったり、ご近所全員が家族のような関係だった」と懐かしむ。しかし、現在はご近所同士の行き来が無いだけでなく、隣に誰が住んでいるかさえ知らない状態に変化してしまったと話す。
ある調査によると、60%の住民が隣人の名前を知らず、70%が隣家を訪ねたことがないとの結果が出たという。中国では経済の発展に伴い、昔ながらの四合院や社宅が減っており、代わりに高層マンションが立ち並んでいる。各戸のドアは硬く閉ざされ、昔のように気軽に隣家を訪問できなくなっている。また、生活のリズムが変化したことによって、隣人同士が顔を合わせる機会が減り、「隣家を訪ねるのは何かトラブルのあった時だけ」と話す住民が増えるなど、隣人関係が希薄になっている。
こうした状況の中、各地で近所同士の触れ合いを深めるための活動などが活発に開催されるようになってきた。ある地区では「ご近所祭り」と称し、住民同士が一緒に食事をしたり、プレゼントを交換したりして交流を深めており、好評を得ているという。(翻訳・編集/HA)
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