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河南省白雲山風景区で過酷な労働に耐える「背山人」。彼らは海抜2000mを超える山の上まで、毎日重い荷物を背負って届けるのが仕事だ。
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2007年7月23日、河南省嵩県南部に位置する白雲山風景区で過酷な労働に従事する「背山人」と呼ばれる人々を紹介する報道があった。
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「背山人」は、海抜2000mを超す白雲山の山頂付近まで、道路や観光施設の建設用資材や観光客相手の商店へ卸す商品などを届けるのが仕事。3000mほどの細く険しい山道を、自分の体重と同じくらいの重さのある荷物を背負って歩くのだ。途中に何度か休憩しながら約4時間歩いて登り、荷物を降ろすとまた麓まで歩いて降りる。これを1日に2〜3回繰り返すという。
「背山人」は現在40数人。このつらい労働の報酬は、荷物1kgに対してわずか6角(9.6円)にしかならない。それでも彼らは、白雲山風景区の道路整備を請け負い、今年の4月9日から6月15日のあいだに、なんと350t以上もの砂や泥を人力で運んでいる。
「背山人」のリーダーである王さんによると、道路整備担当会社から彼らに支払われるべき報酬15万元(240万円)がいまだに未払いであるため、彼らは不安な日々を送っているという。(翻訳・編集/本郷智子)
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