中国人観光客が気にも留めない“ささいなこと”が、「礼儀の国」という名声を失わせている―中国メディア

Record China    2014年12月18日(木) 12時7分

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16日、新華網は、中国が“礼儀の国”であることの重要性を認識して、ルールを守って海外旅行をすべきだと訴える記事を掲載した。写真は中国人観光客の荷物。

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2014年12月16日、新華網は、中国が“礼儀の国”であることの重要性を認識して、ルールを守って海外旅行をすべきだと訴える記事を掲載した。

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11日、バンコクから南京へ向かっていたタイの格安航空会社(LLC)・エアアジアの旅客機内で中国人乗客4人が乗務員にやけどを負わせ、「爆破する」「飛び降りる」などと騒いだため、バンコクに引き返すトラブルが発生した。中国国家観光局は騒動を起こした4人について、江蘇省観光局に厳しく罰するよう指示。彼らの情報は省の観光業協会を通じて、個人信用情報システムに問題行動として記録されるという。

今回の騒動に対する中国ネットユーザーの批判は非常に大きかった。中国人の生活が豊かになるにつれて、海外旅行に出かける人も増え、2014年に海外を訪れた人の数は延べ1億人を突破した。公平に言えば、これだけ多くの人が海外に出ているのだから、マナー違反があるのはいたしかたないところがある。加えて、誤解や知識不足、現地人の非友好的な態度も原因の一つである。しかし、完全に避けることのできるマナー違反については、中国人は自らを戒めなければならない。

中国人は古来より“礼儀の国”と称えられてきたが、近年は中国人観光客の非文明的な行為により、その地位は失われつつある。エジプトの神殿に落書きをしたり、フランスのルーブル美術館の噴水に足を浸したりという誰もが知っている騒動のほか、たんを吐く、大声で話す、列に並ばないといった中国人観光客が気にも留めない“ささいなこと”により、多くの国が中国人を色眼鏡で見るようになった。

こうした現象は、中国人観光客に「海外では個人が国家のイメージを背負っている」ということを絶えず警告している。何気なくたんを吐いたり、大声で話したりしただけで、現地の人の目には「中国人は素養が低い」と映る。北京大学の張(ジャン)教授は「中国人観光客のマナー違反は海外だけでなく国内でもよく見られるが、国内ではこうした行為に対して比較的寛容」と指摘。「中国人観光客のマナー違反に対しては、国内と海外のダブルスタンダードではいけない。国内での行為についても、海外での騒動と同じように厳しく対処すべき」と語っている。(翻訳・編集/TK)

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