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20日、西安市で「2006年陝西省秦嶺パンダとその生息地に関する観察結果」が発表された。秦嶺山脈に生息するパンダを取り巻く環境が、わずかではあるが好転に向かっているという。
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2007年7月20日、陝西省林業庁と世界自然保護基金(WWF)が共同で、「2006年陝西省秦嶺パンダとその生息地に関する観察結果」を西安市にて発表した。
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今回の発表で、秦嶺パンダの生息範囲は明らかに拡大しており、1999年から2003年までに行なわれた第3回全国ジャイアントパンダ調査の結果と比較すると、その生息範囲は東に26km、西に39km、南北に4km拡大している。
第3回全国パンダ調査では、秦嶺山脈一帯には273頭のパンダが生息していることも判明したが、木々の伐採や道路の建設などで、5か所に分かれて群れを作り生息していたパンダグループの交流ルートが寸断され、繁殖への影響が懸念される結果となった。
その後、WWFの資金援助により、寸断されたパンダルートの代わりに、5本のルートを新設。群れ同士の交流が可能となった。
なお、現在秦嶺山脈地区にある各自然保護区は建設中のものも含めて約290万haあり、そのうちパンダ生息地は約166万haである。(翻訳・編集/本郷智子)
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