「わざわざ月曜日を選んで報復」「人々はニンジンのように…」=中国人が見た東京の現実―中国ネット

Record China    2014年12月8日(月) 6時30分

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5日、中国のインターネット上に、東京での生活についてつづられた文章が掲載された。写真は東京。

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2014年12月5日、中国のインターネット上に、東京での生活についてつづられた文章が掲載された。

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東京という街が徹底的に煩わしくなる人がいる。どこも混みあっているのに、心には孤独感が漂う。国際的な大都市はたいていこんな感じだ。東京も例外ではない。

東京の朝はまださめぬ夢から始まる。人々はみんな、さまざまな事情から身体が回復する前に目覚まし時計にたたき起こされる。機械的な洗顔、歯磨きで生気を取り戻し、会社に向かう。

その時間には、最も見たくないものを見なければならない。人であふれかえる駅のホームに、うんざりせざるを得ない。電車が来るたびに人々はニンジンのように1本1本車内のスペースに押し込まれていく。駅員は大汗をかきながら格闘するが、乗客にとってはドアが閉まってからが格闘の始まりだ。

このような空間で30〜40分いるだけで、くたくたになってしまう。電車を降りると、人の流れに沿ってエスカレーターに乗り、いつも必ず通る道を歩いて会社に移動する。電車が遅延しない日はラッキーだ。一部の人は、あの世に行くのもただとはいかない。わざわざ月曜日を選んで最も重要な路線に跳び込み、数十万人の通勤に影響を及ぼす。まるで、社会へ報復しているかのようだ。

会社への到着は、長い長い1日の始まりを意味する。勤務時間が12時間を超えることなどざらにある。早退でもしようものなら、周りの人たちから白い目で見られる。この長い1日のほとんどの時間は、無用な会議や、ひっきりなしに入ってくるメールの処理に割かれる。その上、日本人ははっきりものを言わないので、余計に時間がかかる。

眠くなってもデスクに突っ伏して寝ることなんてできない。日本人は見た目の印象を気にする。トイレの個室がいつも埋まっているのは、中で居眠りしているからだろう。食事も時間通りにはとれない。昼食を午後4、5時に食べたり、あるいはまったく食べる時間がないこともよくある。日本人は仕事をすればするほど周りからの尊敬を集め、それを誇りに思う。24時間仕事のことを考えていないと安心できないのだ。

退勤後は上司や先輩からの“飲み”のお誘い。行かなければ「空気が読めない」と言われ、日本では最大の罪悪とされている。だが、行っても結局、おもしろいことは何一つない。上司のコップに酒を注ぎ、頭を絞って先輩をおだてる。“一発芸”を求められることもある。仕事の方が気が楽なくらいだ。

金曜日や土曜日の夜の電車は酒の臭いが充満している。ホームでははいつくばってもどしている人の姿をよく見る。また、ブツブツと一人で恨み事を言っている人もいる。こうして、日頃のストレスを発散するのだ。

東京での一人暮らしは、巨大な孤独と向き合わねばならない。生活のあらゆる面が高度に発達しており、すべてが流れ作業になっている。人同士が一切交流しなくても、日常のあらゆることが可能だ。ただ黙々と、流れに身を任せるだけ。イヤホンを付け、世界から隔絶する。心も同じだ。人々はみんな忙しく、誰も他人の孤独に耳を傾ける時間などない。この巨大な機械は、人の命が一つなくなっても何事もなかったかのように動き続けるのだ。(翻訳・編集/TK)

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