海外投資の承認リスト拡大、中国は「商品輸出」から「資本輸出」時代へ―中国紙

Record China    2014年11月24日(月) 18時44分

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20日、中国で海外投資の承認リストが拡大され、中国は「商品輸出」から「資本輸出」時代へ移るとみられる。資料写真。

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2014年11月20日、北京商報によると、中国国家発展改革委員会外資利用・境外投資司の顧大偉(グー・ダーウェイ)司長は18日、「政府承認投資項目リスト(2014年)」発表の記者会見に出席し、「中国本土外への投資は、敏感な業種や地域を除き、すべて登録制に改められた」と説明した。

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中国本土外への中国の投資は今年、通年で1200億ドル(約14兆円)に迫るとみられ、海外から中国本土への投資を超える可能性もある。業界内では、中国の経済規模や生産力、外貨準備高が拡大し、労働力コストの低さという特徴が徐々に失われる中、中国の資本利用が転換点を迎えているとの見方が強まっている。これまで国外の投資に頼っていた中国経済は、全面的な資本輸出に乗り出し、資本の輸出を通じた商品・労働・サービスの輸出を強め始めている。

▽海外投資の利便化進む

国家発展改革委員会はここ数カ月、海外投資の利便性を高めるための多くの措置を打ち出してきた。4月には、「境外投資項目審査認可・登録管理法」を公布し、一般的な海外投資項目に登録制を導入した。5月には、海外投資項目の申請や報告のモデルとなる大綱、海外投資項目の登録申請のための文書と申請表のフォーマット、大陸部外での買収や入札参加のための報告フォーマットなどを打ち出した。10月8日には、国務院の李克強(リー・カーチアン)首相が招集した国務院常務会議で、政府承認の投資項目リストの修正が決定された。同会議では、少数で例外規定が設けられたのを除き、海外投資項目の認可制が一律で廃止となった。

▽資本輸出時代に突入

中国商務部(商務省)が18日に発表したデータによると、今年1月から10月まで、中国本土の投資者は世界の154カ国・地域の海外企業4977社に直接投資を行い、投資額は5031億5000万元(約9兆7000万円)に達し、増加率は17.8%にのぼった。10月の対外直接投資は425億2000万元(約8200億円、金融除く)に達した。

顧大偉・司長によると、中国の今年の海外投資は通年で1200億ドルを超えるかこれに迫る勢いで、中国本土への海外からの投資を超える可能性もあり、中国は資本輸出の時代に入りつつあると言える。10月31日の「国際金融フォーラム(IFF)」の2014年年会でも、中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の陳雨露(チェン・ユールー)委員が、中国の対外投資額はあと2年で外資利用額を超え、中国は資本輸出時代に突入するとの見方を示していた。(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)

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