高倉健さんにチャン・イーモウ監督が哀悼メッセージ、「無言」貫く友情を語る―中国

Record China    2014年11月19日(水) 11時17分

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18日、俳優の高倉健さんの訃報を受けて、親交の深かった中国のチャン・イーモウ監督が哀悼のメッセージを発表。新浪ではチャン監督が過去に語った秘話を紹介している。

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2014年11月18日、俳優の高倉健さんの訃報を受けて、親交の深かった中国のチャン・イーモウ(張芸謀)監督が哀悼のメッセージを発表。新浪ではチャン監督が過去に語った秘話を紹介している。

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高倉健さん主演の日中合作映画「単騎、千里を走る」は、チャン・イーモウ監督がメガホンを執った作品。チャン監督は若い頃から高倉さんの大ファンで、「憧れの人」として揺るぎない存在だと語り続けている。18日に報じられた訃報を受け、チャン監督は事務所の公式ブログを通じてメッセージを発表。「これ以上ないほど悲しい」と悼み、「あの声と笑顔が目の前に浮かぶ。現実を信じたくないが、友人が去ってしまい、あるのは悲しみと哀悼だけ。どうか天国で幸せであってほしいと願う」と結んでいる。

チャン監督は09年、テレビのトーク番組で高倉さんについての秘話を語っている。02年の映画「HERO」では高倉さんを主演に迎えるつもりだった。超大作であり、用意したのはクールな孤高の剣士役。チャン監督は二つ返事で引き受けてもらえると思い、脚本を持って意気揚々と日本へ面会に行った。しかし高倉さんは、「自分は人と人の間の現実味のある情感を演じたい」と話して拒否。チャン監督はこの時、「自分は何と浅はかだったのか」と深く反省したという。

08年の北京五輪で開・閉会式をプロデュースしたチャン監督だが、開会式の直前に高倉さんから日本刀を贈られている。「高倉さんは前触れもなく急に北京にやって来た。通訳によると、その日本刀は国宝級の刀鍛冶が鍛えたそうだ」と語っており、わざわざ激励に来てくれた高倉さんに、「この上もないほど感動した」と話している。

北京五輪に関してはさらに秘話がある。開幕前に、高倉さんが北京から車で5〜6時間もかかる寺院へ行き、チャン監督の成功を祈っていたことを後で知ったという。「高齢の高倉さんが大雪の中で遠くまで足を伸ばし、現地で極寒の中を2時間も立っていたと知らされた」と話しており、高倉さんの無言の応援が、常に大きな支えになっていたことを明らかにしている。(翻訳・編集/Mathilda

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