在日中国人を襲う円安、留学生は「卒業したら帰国したほうがまし」―中国メディア

Record China    2014年11月12日(水) 13時6分

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11日、円の為替レートはここ数日、下落し続けている。デフレ脱却やさらなる景気刺激の効果が顕著に表れ、物価は上昇し始めた。だが、日本人の所得の伸びは緩慢で、サラリーマンが直面する現実はより厳しいものとなっている。資料写真。

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2014年11月11日、円の為替レートはここ数日、下落し続けている。デフレ脱却やさらなる景気刺激の効果が顕著に表れ、物価は上昇し始めた。だが、日本人の所得の伸びは緩慢で、サラリーマンが直面する現実はより厳しいものとなっている。日本の華字紙・中文導報が報じた。

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日本の中小企業で働く趙(ジャオ)氏は、「日本に来て働き始めて10年になる。給料はほとんど上がっていないが、蓄えはだんだん乏しくなってきた。今年は、消費税が引き上げられ、物価もずいぶん上がった。だが、給料は変わらない。一方、円安がどんどん加速している。月給10万円あまりをもらっても、5000元になるかならないほどだ。子供の教育費と両親への小遣い分を差し引くと、この1年、貯金は全くできなかった」と不満を漏らした。

日本で長く就労している付(フー)氏は、「約2年前には、100円8元あまりだったが、今では100円5元ちょっとだ。この2年の円安元高を、身を以て感じている」と話した。

日本で就労する中国人の収入が減ることは、国際労務輸出会社の収入減に直接結びついており、経営不振に陥る会社が増えている。

山東省の国際労務輸出会社は、取引先が日本に集中している。今年に入り、日本での就労について尋ねてくる人はほとんどいなくなった。多くの労務輸出会社は、対日労務輸出については、悲喜こもごもを味わったと言えるだろう。ある労務輸出会社に勤める秦(チン)さんは、「日本経済の低迷と円安の影響を受け、日本で就労する中国人は、かなり減ってきている。輸出労務市場の黄金期はもはや過去のものとなった」と述べた。

東京の大学に留学している上海出身の劉(リウ)さんは、「実のところ、ほとんどの留学生は円安を歓迎していない。初めて日本に留学する中国人学生に限っていえば、円安は、留学経費を軽減させる効果がある。だが、日本に来てすでに数年がたち、生活面でも自立している私のような留学生にとっては、円安が続くと、賃金がますます低くなる。こうなれば、日本で就職する意味が全くなくなる」と語った。来年3月卒業予定の彼は、日本の企業から内定をもらっているが、「日本で職に就くか、それとも帰国して就職するか」の選択に悩んでいる。

劉さんは、「日本で仕事を得ることは、世間で言われているほど難しいことではないと思う。だが、高給の仕事ややりがいのある仕事を探すことは、やはり難しい。現在の為替レートでは、住居代、食費、交際費などを差し引くと、いくらも余らない。これなら、まだ帰国した方がましだ。実家で暮らす限り、住居費や食費はかからないから」と話した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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