日本の金融緩和がウォンを「最も弱い通貨」に、円安で韓国自動車メーカーに打撃―香港紙

Record China    2014年11月12日(水) 1時19分

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10日、日銀の追加金融緩和発表により円相場が急落したことで日本車の競争力が高まり、韓国の自動車メーカーに打撃となっている。写真は現代自動車。

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2014年11月10日、環球時報(電子版)によると、円相場の急落によって海外における日本車の価格が割安になり、海外市場での競争力が高まったことが、他のアジア自動車メーカーに打撃を与えている。とりわけ、日本と激しい競争を繰り広げている韓国の自動車メーカーにとって大きな打撃となっており、関連製造業にまでその影響が及んでいる。

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香港紙・文匯報は10日、日本銀行が追加の金融緩和を発表したことで、韓国ウォン高・円安が加速したと指摘。韓国の自動車メーカーの株価が下がり、現代(ヒュンダイ)自動車は前日と比べて5.9%、起亜(キア)自動車は同5.6%下げた。現代自動車の李元熙(イ・ウォンヒ)財務本部長は、より高級な車種の販売に力を入れ、為替レート変動によるマイナスに対応する計画を明らかにしている。

しかし、韓国自動車メーカーはより重要性の高い海外市場である米国でも業績を落としており、自動車メーカーに納入している部品メーカーや紡織業、鉄鋼業などにも影響が出ている。以前の韓国は輸出が好調で、円安の影響は限定的だったが、ここ3年は世界的に需要が低下したことで韓国経済は低迷し、さらに円安が続いたことによってマイナスの影響が深まっている。

INGシンガポールのアジア調査部門責任者ティム・コンドン氏は、日本の金融緩和がウォンを最も弱い通貨にしたと指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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