日独仏が技術封鎖を行ってきた列車けん引システム、中国も早ければ3年後に実用化へ―中国紙

Record China    2014年11月10日(月) 6時50分

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7日、中国南車集団株洲電力機車研究所が開発した次世代高速列車用永久磁石同期けん引システムがこのほど、国家鉄道検査測定センターの地上試験に合格した。写真は車体製造現場のCRH380A高速列車。

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2014年11月7日、中国南車集団株洲電力機車研究所が開発した次世代高速列車用永久磁石同期けん引システムがこのほど、国家鉄道検査測定センターの地上試験に合格した。記者が同研究所から得た情報によると、同システムを搭載した初の高速列車が、南車青島四方機車車両股フェン有限公司でラインオフした。今後は審査・試験の段階に入り、早ければ3年後に実用化される。新京報が伝えた。

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高速鉄道用永久磁石けん引システムの研究を担当している、中国南車ベース・プラットフォーム研究開発センター副主任の許峻峰(シュー・ジュンフォン)氏は、「これまで8両編成の列車は、6両に動力を取り付ける必要があった。永久磁石同期けん引システムを導入すれば、4両に動力を取り付けるだけでよく、2両分のけん引システムのコストを削減できる。永久磁石モーターの高効率という特長を活かすことで、列車のけん引の効率を高め、大量の電力を節約できる。同時に中国の高速鉄道の、省エネ・排出削減・安全性・快適度などの総合的な競争力を高められる」と説明した。

許氏は、「けん引システムは列車のコア技術。フランス、ドイツ、日本などは永久磁石けん引システムの開発を進めているが、中国に対する技術封鎖を行ってきた。中国はレール交通用の永久磁石の開発で出遅れたが、現在すでに海外の先進水準に追いつこうとしている。同システムを搭載した高速鉄道のラインオフは、中国が同システムの技術を把握する世界で数少ない国になったことを示した」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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