四川大地震で同級生7人の命を救った英雄、詐欺容疑で逮捕される、その転落人生とは―中国

Record China    2014年11月4日(火) 22時30分

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3日、四川大地震で同級生7人の命を救い、英雄と称えられた少年が、今年6月に詐欺や公的印章偽造などの罪で逮捕されていたことが分かった。写真は08年6月、北京五輪メインスタジアムを訪れる英雄少年ら。

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2014年11月3日、2008年の四川大地震で同級生7人の命を救い、世間から英雄と称えられた当時中学3年生の男が、今年6月に詐欺や公的印章偽造などの罪で逮捕されていたことが分かった。国際在線が伝えた。

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2008年5月12日、四川大地震が発生した当時、校庭にいた15歳の雷楚年(レイ・チューニエン)は、崩れかけた校舎内にたった1人で飛び込み、逃げ遅れた同級生7人を次々と助け出した。その後、「四川大地震全国英雄模範報告団」の一員に選ばれ、中国中央テレビが少年英雄として特集番組を放送するほどの人気者に。同年に開催された北京五輪では聖火ランナーにも選ばれ、四川省成都市の重点中学(優秀な生徒が集まる高校)へは授業料免除の待遇で無試験入学した。

今年6月23日、全国に指名手配されていることを知らなかった雷容疑者は、「財布を盗まれた」と広東省深セン市の警察を訪ね、そのまま身柄を拘束された。雷容疑者は高校入学後、授業をさぼっては悪い仲間たちと飲酒やギャンブルに興じ、英雄として世間からチヤホヤされることを楽しんでいたという。ぜいたくな生活を好み、常に政府高官や有名人との交友関係を吹聴していた。2012年には「航空会社に就職できる」と当時付き合っていた女性をだまし、現金10万元(約185万円)とノートパソコンを奪ったほか、「子供を重点中学に入学させる」と持ちかけ、知人2人から計17万5000元(約324万円)をだまし取っていた。

2013年には「警察にコネがあるので運転免許証を買うことができる」として、知人18人から計18万8000元(約348万円)を詐取。雷容疑者は被害者たちを信用させるため、航空会社や高校、警察の印章を偽造し、ニセの金銭受領証を作成して手渡していた。雷容疑者の公判はまだ始まっていないが、事件の悪質さから懲役10年以上の実刑判決が相当だと検察側は話している。(翻訳・編集/本郷)

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