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2007年7月、湖南省岳陽市を中心とした洞庭湖沿岸部で、人間と20億匹のネズミの戦いが続いている。被害をうけた農地は160万ヘクタールを超え、農村では防衛に必死。
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2007年7月、湖南省岳陽市を中心とした洞庭湖沿岸部で、人間と20億匹のネズミの戦いが続いている。被害をうけた農地は160万ヘクタールを超えると伝えられており、付近の農村では防衛に必死となっている。
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ここ2年間、洞庭湖周辺では大規模な水害がなかったため、ネズミはその数を大量に増やしたという。今年は3年ぶりに洞庭湖の水位が大幅に上昇し、ネズミが住んでいた中州が水没。そのため増えに増えた20億匹が住みかを失い、堤防沿いに移動を始めた。
不運にもネズミの経路に当たった村では、農作物に大量の被害が出ている。毒薬を使ったり、イタチなど天敵を放したり、もっとシンプルに農具で叩き殺したりとさまざまな手段でネズミ撲滅戦争が進行中だ。すでに数百万匹の駆除に成功したといわれるが、20億匹という数には焼け石に水といったところか。農民はネズミ害の発生は初めてではないが、今回の規模はここ10年で最大だと被害を嘆いている。専門家はネズミが病原体を保有している可能性も高いので、直接触れないようにと注意を呼びかけている。(翻訳・編集/KT)
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