中国の「大国イメージ」を高める法治の厳格な実行―中国専門家

Record China    2014年10月29日(水) 16時47分

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27日、中国共産党の第18期四中全会が「法による国家統治の全面的推進」をテーマとしたことは、国際社会の関心を呼び、中国の国際的イメージを高めた。(文:華益文(ホア・イーウェン)国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)資料写真。

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2014年10月27日、中国共産党の第18期四中全会が「法による国家統治の全面的推進」をテーマとしたことは、国際社会の関心を呼び、中国の国際的イメージを高めた。(文:華益文(ホア・イーウェン)国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

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今日、中国の改革は難しい領域へと足を踏み入れつつある。中国は国力が飛躍的に高まり、世界との結びつきや連携もさらに緊密化している。今回四中全会が法による国家統治の「アップグレード版」を打ち出したことは、内政の様相を変化させるだけでなく、中国の外交と国際イメージにも深い影響をもたらすだろう。

最近まで国際社会では「中国崩壊論」「中国脅威論」「中国将来不明論」が次々と唱えられ、中国は「人権を侵害している」「民主主義を欠いている」「汚職が横行している」という見方がまかり通っていた。これは一部の西側諸国がその国際的発言力を利用して中国のイメージを汚すことで、中国の発展の牽制、妨害という目的を達成しようとするものだった。一方で、中国には様々な不足が存在してもいる。事実が証明するように、良好な国家イメージを築くには、宣伝や堅実な行動の積み重ねが不可欠だ。一時期もてはやされた「中国崩壊論」は、中国の安定的発展という事実を前に自ら破綻をきたしたのである。

昨年末、習近平(シー・ジンピン)国家主席は文明大国、アジア大国、責任ある大国、社会主義大国という4つの「大国イメージ」を打ち出した。中国のイメージを築くやり方は多種多様だ。このうち「法治中国」は新たなルートであり、法による国家統治の推進が中国のイメージを各方面から高めることは間違いない。

法治を厳格に実行する中国は、間違いなく文明中国、清廉中国、民主中国、人権中国となりえる。封建的伝統による根深い「人治」観念が、国家イメージに悪影響を与えたことは間違いない。法の支配は、経済発展、クリーンな政治、文化の繁栄、社会公正、良好な環境を実現することができるはずである。

また、法治を厳格に実行すれば、中国の対外開放、外来投資、経済・貿易交流を一層保障する。法治中国は安定した中国を実現させるのだ。大国の安定的発展は周辺国や世界にとっても望ましい。

法治を厳格に実行する中国は、国際法治を提唱し、実行するだろう。中国は諸外国との法的取り組みを重視し、法的手段を運用して自国の主権、安全保障、発展上の利益を守り、海外邦人や自国企業、および中国の外国籍住民や企業の正当な権益を守る。同時に、国際関係とグローバル・ガバナンスの法治化を推進し、国際法治の維持建設に一層の貢献を果たし、国際政治・経済秩序の公正で合理的な発展を促すだろう。

法による国家統治は中国の発展の質を高め、国家イメージを改善させる。「中国は法治国家」という認識は、「中国は世界第2の経済大国だ」というイメージに勝るとも劣らない。いつの日か中国が世界最大の経済大国となった時、法治国家としてのイメージが加われば、中国のハードパワーとソフトパワーはかつてないほど高まるだろう。

しかし法治国家の完全な実現にはまだ遠く、その建設が困難であることは隠せない。だが、法治中国建設の努力によって、中国は国際的な発言力を高め、平和的発展に一層有利な世論環境を勝ち取るであろう。四中全会では「中国は法治国家を建設する」との明確なメッセージを世界に発信した。これは中国の国家イメージの形成、中国と世界との良好な相互交流の推進に大きな役割を果たすだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/kojima)

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