中国当局が厳しく対日批判する中、一般大衆は日本のアニメに夢中―台湾メディア

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台湾メディアの民視新聞網は、中国大陸当局は高市首相の台湾関連をきっかけに厳しい対日批判や対日制裁を始めたが、最近になり公開された日本製アニメ映画の興行成績が極めて好調と紹介する記事を発表した。

台湾メディアの民視新聞網は15日、中国大陸当局は高市首相の台湾関連をきっかけに厳しい対日批判や対日制裁を始めたが、最近になり公開された日本のアニメ映画の興行成績が極めて好調であるなど、一般大衆は政府による「愛国招集」に必ずしも応じてはいないと紹介する記事を発表した。

高市首相は7日の衆院予算委員会で、中国人民解放軍が台湾を攻撃する「台湾有事」の事態は、自衛隊が出動する日本にとっての「存立危機事態に該当し得る」と答弁した。中国当局の批判が本格化したのは14日で、外交部、国防部、さらに台湾関連を担当する政府部門である台湾事務弁公室のいずれもが、同日の記者会見で日本を厳しく批判した。また同日夜には外交部が、自国民に向けて「現在の日本は中国人にとって極めて危険」を理由に渡航を自粛するよう呼びかけた。

しかし民視新聞網は、中国当局の「愛国招集」にもかかわらず、中国大陸の一般大衆の対日感情がただちに悪化したわけではないとして、その例として最近になり公開された日本のアニメ映画の興行成績が極めて好調であることを紹介した。

中国大陸における映画の興行収入を業界向けにリアルタイムで示すサイトの「猫眼専業版」によると、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」は公開2日目の15日午後0時半までの興行収入がトップの23億元(約500億円)で、第2位になった同じ日に公開された米国実写映画の「グランド・イリュージョン3」の7300万元(約16億円)を大きく上回った。

ランキング上位7位までうち3作品は中国の作品である「三滴血」「菜肉餛飩」「浪浪人生」だった。外国作品としては前述の2本に加えて、米国作品の「プレデターズ」と日本のアニメ作品の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が入った。

庵野秀明監督によるこのアニメ作品は、2021年3月に日本や台湾など多くの地域で公開されたが、中国の映画館で初めて上映されたのは16日前の25年10月末だった。中国大陸では同作品の海賊版が4年あまりも出回っていたが、それでも正式に劇場公開されると累計4200万元(約9億1000万円)を超える興行収入を記録した。

民視新聞網記事はこの現象を、「中国国内には当局の『反日主旋律』に洗脳されず、自らの道をしっかりと選ぶ民衆が依然として大量に存在することを示している」と評した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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